2013/05/09

みちのく桜紀行2013 ⑱弘前公園の桜パネルがむせび泣く

弘前入りして2日目、弘前公園内をくまなく歩く。
目についたのは、桜スポットの随所に掲げられた大パネル。
満開を逸した花見客にはせめて写真で楽しんで頂こう、
ということだろうか。たしか去年までは見受けなかったものだが、
"日本一の桜"の名を背負う弘前ならではのもてなし、と感嘆。






















が、人知を超えた天のいたずらだろうか。
桜開花情報の確かさでも全国に知られる弘前をしても、
察知し得なかった4月からの記録的な低温と雨続きで
開花日から満開日までの予想が見事に外れて、
皮肉にもピッタリのパネル設置となってしまった。

手に手にカメラを携えた10人中9人までが
桜パネルに気づこうが、そしらぬ顔をして通りすぎて行く。
「満開の桜 ー写真撮影用パネルー」と記した看板は、
見る人間にとっては桜の「写真」にしか過ぎず、
咲こうが咲くまいが自分の桜「写真」を撮りたい一心なのだ。

それだけ日本人の桜への想いは並でないが、
わずかでも歩を留めて、ユーモアやジョークとしての
そぶりをする御仁を見かけないのも不思議である。

むせび泣いている桜パネルの近くで待つこと2時間、
やっと出遭えたパネル前で記念撮影をするいわば物好きを
カメラに収める輩もやはり物好き、としておく。

























































桜スポット「杉の大橋」近くの名物看板。
「ここはいつでも満開です。カメラお持ちの方はご自由に。
撮影希望の方は1枚600円10程で出来上がります」
毎年ながら、通りすぎる人ばかりで、こちらも不人気...。


*公共交通機関
奥羽本線弘前駅前より、100円循環バス、直行シャトルバス、
路線バスなどで約15分。徒歩の場合は約30分。

☆いつかの桜旅のお供に...
「にっぽんお宝桜撮影行」(エイ文庫)
http://p.tl/Ywao

◉2011年「被災地の桜」27点が見られます。
→http://p.tl/3rYt
「日刊スポーツ」アーカイブ
__________________
*フェイスブックでも投稿しています
______________________________________________________
★Welcome to the bar「B」@赤坂/木曜・金曜に勤務しています

0 件のコメント: