2013/05/10

みちのく桜紀行2013 ⑳弘前城の夜桜はご褒美である

「夜目 遠目 笠の内」という江戸の諺があるように、
曇天の空でも、満開でない桜も、夜には美しく見える。
というわけで、夕暮れ時から夜の帳が下りるころに、
いそいそと弘前城と桜のツーショットに赴く。
今年、城と桜の撮影は大阪城(4/17付投稿)、松本城以来である。

弘前城天守閣と桜をセットで撮れるスポットは、
経験上、「下乗橋、本丸、三の丸」の3地点なのだが、
3地点をハシゴ移動しての撮影はややキビしく、
5分咲き未満のソメイが対象となる三の丸はパスして、
ほぼ見ごろゾーンのシダレが入る2地点に絞る。

暮れなずむ空が残照から群青色に落ちていく、
わずか10〜15分ほどがハイライトの時間。
ということを弘前の桜ファンはとうに知っていて、
夕暮れまでじっと我慢して待った善男善女が
日中とは別人のような晴れやかな顔で繰り出してくる。

記録的な遅咲きと雨天続きの弘前公園が
弘前の桜ファンにさながらご褒美のように贈る、
天下一品のライトアップの時間。

傘を手にしてダウンを着込んだ弘前っ子も、
どこか誇らしげで、スマイル満開である。






































*公共交通機関
奥羽本線弘前駅前より100円循環バス、直行シャトルバス、
路線バスなどで約15分。徒歩の場合は約30分。

☆いつかの弘前桜旅のお供に...
「にっぽんお宝桜撮影行」(エイ文庫)
http://p.tl/Ywao

☆ピート小林と歩くこころの日本遺産「桜」
(日刊スポーツ・アーカイブ)
http://p.tl/Augy

◉2011年「被災地の桜」27点が見られます。
→http://p.tl/3rYt
「日刊スポーツ」アーカイブ
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