2023/09/30

電車に轢かれちゃうぞ!吾妻線の案山子

JRの格安きっぷで回れる関東圏は

中京や関西圏に比べて限定的な感じが

否めない。というのが鉄分の薄めな

私の所感だが、渋川­­­―大前を結ぶ

吾妻線は数少ない選択肢といえよう。


案山子狩りのみならず、春の桜撮影には

打ってつけの路線で、桜狩り三昧に

興じた今春の余韻が今も鮮やかに蘇る。


お目当てのスポットに目を凝らすも、

在るはずの案山子がいない。やゝ呆然と

ガラガラの車内の天井に目を遣って、

上下線を行きつ戻りつ。再び車窓から

目を落とすと、線路際の田んぼから

数体が目を射った。幸いに駅から近い。


朱色の鳥居を目がけて田んぼ道を突進。

持ち時間は1時間弱。近くの♨施設が

ご褒美日帰り入浴!を手招きするも

案山子に尋ねると“No ノー”だった。

案山子だってさぞ入浴したいだろうに、

人間サマだけ湯浴みするなんて!ね。
















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(交通アクセス)

JR吾妻線・小野上温泉駅より

市城駅方向へ徒歩数分

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『カカシバイブル』(東京書籍・2009年) 

全国の案山子、161体ほどが載っています

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2023/09/27

案山子だって「類は友を呼ぶ」のだ

人間がそうであるように、案山子にも

集合癖がある!と、かねてから思っている。

なぜって、案山子が棲息するところって、

きっと居心地のいい環境!のはずだからだ。


“案山子銀座”とでも呼びたくなる小海線。

海尻(Umijiri)という沿線でも小さな無人駅

からほど近く、トタン納屋のような処に

2体の案山子がもたれかかって休息している。


陽は西に傾きかけて、本日のお役ご免!

なのであろうか。こうした休息する案山子に

存外に惹かれるのは、友人のような営みを

覚えて人間らしさが横溢しているからだ。


あたり一面に咲き乱れているコスモスが

子守歌のごとく、さぞ気持ちいいに違いない。

なにせ案山子ってヒト科の一種だから、ね。



















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2023/09/25

ザ・エキセントリック案山子

龍岡城を後にして、小海線を西進するや、

車窓越しにエキセントリックな風貌の

案山子的物体に一瞬、目が釘付けになる。

意表をつかれ小海駅で下車。逆方向に

一駅だけ戻っての隣の馬流(Managashi)へ。


道中、流行りの鷹のような案山子モドキを

見遣って、イソイソと歩くこと半時間。

幸いに持ち主である農家の方がいらして、

田んぼの傍らでお茶を飲んでいらっしゃる。

お話を伺えば、なんと五月人形の兜を

利用したのデス、と仰る。お見事な知恵。


シカとイノシシが出没するという一帯、

ユニークで見たこともないオリジナルな

五月人形・案山子。きっと鳥獣たちを

煙に巻いて追い払ってくれているのだろう。



















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2023/09/23

高原列車と案山子、クールダウンする

2023年、案山子の初撮りは小海線と定めた。

「高原列車」のニックネームが似合う

信州きっての人気のローカル線に乗り込めば、

巷の酷暑は一瞬にして過ぎ去っていく。


今春、念願の龍岡城五稜郭の桜を採集したが、

同じ駅ホーム向かいの畑に何と案山子が

ギラギラと物憂げに佇んでいるではないか!


慌てて窓越しにシャッターを切ったものの、

真逆光!の上、ゴトゴト発車後で戻るしかない。

さすればシンカンセン駅でも一目見ん!と

佐久平でUターン、気になる中込で途中下車。

駅前をスナップ、深呼吸。再び龍岡城駅へ。


・・・てな按配にて現地へトンボ帰りする。

民家の庭先、きっと個人が飼っているのだろう。

深々と一礼して、逆光下、静々と撮影した。 













































































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2023/09/18

②あれから12年半......陽炎のような双葉

浪江に時間が止まったまま!なら、

隣接する自治体・双葉もまた然りである。

20年の常磐線全通以来、いつ来ようが

言いようのない寂寥感に全身が包まれる。


人っ子一人歩いていない。駅前から

半径500mほどを毎度ながらトボトボと

風采の上がらないイデタチで歩いて

いると、警察官の2人に呼び止められて

イキナリ“職質”(職務質問)を受ける。


浜通りの相双地域どころか、岩手~宮城

~福島の被災地では初めてのケースだ。

ひと言ふた言のやりとりで、若い巡査

ナットク顔で立ち去る。ま、怪しいヒトに

見られても不思議でない風体!変えよう

にも変えようがない!?否、変身?扮装?


②あれから12年半......陽炎のような双葉



















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○公共アクセス

□上野―双葉(常磐線利用)

(普通)約5時間25分

(特急)約3時間10分 

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