2022/03/31

誰がためにサクラ咲くVS ウクライナ

この季節、渋谷・ハチ公像の桜を訪ねる。

桜を愛でるのは忠犬ハチ公だけで、

人間なる動物はスマホに首ったけである。


宣伝ボードの下、青・黄の旗が目に入る。

桜と交互に目を遣りながら、15分ほど滞留。

人波の切れないスクランブル交差点の

通行人で気づく人は限り無くゼロに近い。


見ている場合ではない!ささやかながら

ウクライナ支援をたなごころに、リーダー

の方と言葉を交わすと「日本人は自分ゴト

しか関心ないし考えようとしないからね…

アリガトゥ、週末ごとに続けますよ!」


◎平和を願って、ウクライナの桜を

検索すると日本から植樹された桜も多く、

4/下~5/上旬に各地で見ごろを迎える。


ukraine cherry blossom

Help.Ukraine.From.Japan

https://www.instagram.com/swujapan/





 





















































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2022/03/28

“なまむぎ なまごめ わかたかかげ”

プロの早口言葉トレーニングに入りそうな、

実況するアナどころか本人も噛んでしまう、

落とし前がつく胸のすくような初Vだった。


若隆景。双葉山以来、68年ぶりの新関脇

での優勝!福島県勢では時津山(1953)と

栃東(1972)以来、途絶えた半世紀ぶりの

幕内優勝!データも悦ばしさを加速する。


足取りの名人だった祖父・若葉山(小結)を

彷彿する強靱な膝から佇まいや仕草まで、

ムカシの力士・相撲取りのオーラを感じて

秘かに応援してきた輩は思わず拍手喝采。


震災から11年。春場所中も大きな地震に

見舞われて、(実家の被害もさることながら)

いまだ厳しい生活を送る福島の人たちへ

勇気と希望を届ける初優勝が何より嬉しい。


セピア色のついでに、時計の針を小学校に

戻すと――かの時津山と並び福島県出身の

技能派、(関脇)信夫山の大ファンであった。

放課後、校庭の土俵で、お相撲さん力士に

なりきってハッケヨイで遊んだ記憶が甦る。


イマの子は、早口言葉だって得意だろう。

“生麦 生米〜”は言わずも〽わかたかかげ~

〽ワカタカカゲ~と応援する!のだろうか。

あのウルフこと千代の富士、若・貴以来の

相撲ブームがやってくるような気がする。

























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2022/03/13

奪われた野にも春は来るー②双葉

2020年秋に鳴り物入りでオープンした

「東日本大震災・原子力災害 伝承館」が

立地する双葉は、いま一番ホットな

3.11関連のエリアと言っても過言でない。


お隣の浪江からUターンして駆けつけると

町民帰還に向けた動きが加速化する中、

“キオク ツナグ ミライ”の追悼イベントが

伝承館のアーカイブ広場で催されている。

が、青春18きっぷでの日帰りの身にて

立ち会えたのは、ほぼイベントの仕込み、

後ろ髪を引かれる思いで場を後にする。


すっかり双葉町のランドマークになった

「OVER ALLs*」による壁画アートを

横目に、いわき行き普通列車に滑り込む。

車窓越し、緑を帯びていた町の色が、

みるみる茶褐色になり夕闇に沈んでいく。


そして...いわき駅前にはNO NUKES!


桜咲く4月、今年もまた浜通りを訪ねよう。


















































□上野—双葉(常磐線利用)

(普通)約5時間25分

(特急)約3時間10分















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2022/03/12

奪われた野にも春は来る―①浪江

無人の駅前大通り、ひしゃげた家屋と

ブルーシート、荒廃した公衆トイレ......

浪江駅から半径500メートル周辺だけでも、

メディアがなかなか伝えようとしない

目を覆いたくなるような痕跡の光景が続く。


2011年3月11日から、たかが11年である。


ふと、そこかしこから春の気配がする。

住人の気配すら無い家屋の先、藪の中で

白色と桃色の花たちが春を告げている。

あの日、すべて奪われて忘却された地で

還る主人を待ち焦がれているかの姿。


浪江に、ほんとうの春が来る日はいつ?



























































































□上野—浪江(常磐線利用)

(普通)約5時間30分

(特急)約3時間15分

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