2013/05/05

みちのく桜紀行2013 ⑫宮古仮設住宅に咲く桜

岩手県交通と県北バスを乗り継いでの宮古入りは、
何度目になるだろう。大槌、吉里吉里、浪板海岸、
船越、陸中山田、豊間根、津軽石、、、
馴染みとなった地域ごとに被災の様相は異なるのだが、
桜どきは寄る時間がなく、宮古へ直行する。

窓の外に広がる津波の痕跡に心を痛めながら、
かつて宮古随一の桜名所だった臼木山の桜に会いに行く。
聞き及んでいる約100種、800本の桜も、
満開を逸したためか今年もまばらだったが、
「復興を祈念して植樹いたしました」と立札にある
京都「醍醐の桜」の苗木に気持ちがなごむ。

昨年閉校した愛宕小学校の校庭一面に広がる仮設住宅。
陽の高い午後、棟からは人の出入りもない。
古木のソメイヨシノが影を落として咲いている。
果たして住民らは桜を楽しむ余裕はあるのだろうか。

トリの「駅前桜」としてひそかに期待していた、
宮古駅前に咲く名物のシダレザクラも、
今年は心なしか元気がないように目に映った。

























◉2011年撮影の愛宕小の桜がこちらで見られます。
→http://p.tl/1o1D
「被災地の桜」27点がこちらで見られます。
→http://p.tl/3rYt
「日刊スポーツ」アーカイブ


*公共交通機関
・臼木山へは宮古駅前から岩手県北バスで約20分、
 浄土ヶ浜パークホテル前下車、徒歩約10分。
・旧愛宕小へは宮古駅から徒歩で約30分。
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