2023/06/23

松江…写真家の原点とバス横断幕

写真家・森山大道の故郷・宅野から

路線バスと山陰本線を乗り継ぎ、

島根県立美術館での大規模企画展を

見る!という唯一の目的で松江へ。


飛び込みで市内ゲストハウス前泊、

朝イチで「森山大道 光の記憶」展へ。

膨大な作品群は「東京都写真美術館」

etcでの大回顧展で接してはいたが、

容れモノの場が変わると見え方も

違ってくる!というのが新鮮だった。


ザ・原点である島根県!さらには、

公的美術館。こうした最上の環境で

接せられた僥倖は余りある。襟を

糺してしずごころなく撮った展示の

ポスターは唯一のよすがとなろう。


余韻を浸りながら歩き続けた松江。

素寒貧の眼を射ったのは、街を走る

路線バスに架かったバナー広告幕。

たまさかの遭遇が必然に思えるほど、

観覧した膨大な作品群がまざまざと

蘇る。心拍数のギアも加速度的に

螺旋を描く如く上がる。バスに感謝。


夜行バスで出雲弾丸往復。桜撮影で

よく利用した地元の「一畑バス」にも 

ご案内窓口ともどもお世話になって、

ブラボー〜出雲〜〜宍道湖〜〜松江!




































































































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(中国バス:東京↔出雲・スサノオ号)














































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(↑画像:ウィキペディア)


2023/06/21

宅野…とある写真家の原風景

島根県邇摩郡「宅野」にいる。太陽が高い

真昼の時間帯、20分の滞留。大田市駅発着の

石見交通の仁万線バスは逃せば4時間待ち。

ピーカンの夏至の光線下、宅野港バス停際の

細道から細道へと犬のように早足でウロつく。


この宅野こそ写真家・森山大道が幼少時に

二度に亘り過ごした地。道すがらに出逢った

向日葵が顔をもたげて流浪の旅人を歓待。

決定的な宅野。かつて石見銀山や日本海の

廻船業で栄えた“よすが”をうなじに感じた。


20分の時間がこれほど貴重に感じたことは、

ない。写真家の原風景。写真は時間の記憶。