2013/07/13

甲子園グラフィティー①箕島5-0国立(1980年8月8日)

国立・市川武史投手(写真)の姿が瞼に焼き付いている。

あれは40年になる甲子園通い中で、まだ7年目の夏。
1980年8月8日、第62回大会開幕日の第3試合、
初陣の「国立」が連覇を狙う「箕島」の前に爽やかに散った。

判官贔屓で知られる甲子園。一塁側スタンドはもとより、
ネット裏からアルプスを超えた外野スタンドまで、
大観衆のほとんどが初出場した都立の進学校への応援だった。

翌日、メディアは"都立の星"と謳って国立の健闘を称えたが、
かつて東大和が何度も壁を跳ね返された
都立勢の甲子園進出の先鞭を切ったところに最大の価値がある。
この国立からおよそ20年、城東(99、01年)と
雪谷(03年)がそれぞれ甲子園切符を手にしたのも記憶に新しい。
(ちなみにかく言う私も都立校*に通っていた。)

市川投手は、都立で一番野球が強い「国立」を選んだいう。
そして六大学野球の東大に進んで通算7勝、
あの赤門旋風を巻き起こしたブームも記憶から消えない。

さて、今年の地区大会。昨12日の西東京大会の初戦で、
国立は昨夏4強だった片倉を延長10回、2-1の逆転で破っている。
が、惜敗した片倉サイドだけが記事になって、
国立は往年の偉業どころか、1行も触れられていない。

33年の歳月の陰に、何かが抹消されている。

*文京高校・2013年は東東京で第4シードにランクされている。































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