が、どんな風の吹き回しだろうか、予期せずやってきた。
「かかし街道」の半ば手前あたりだろうか、
強風に煽られて、"へのへのもへじ"の案山子撮影に苦慮していると、
風上の方から「案山子の制作を見ませんか!?」の声がする。
「それは、ありがとうございます!」と二つ返事で、
カメラ機材と三脚をすぐさま畳み、
ご主人の後方を歩くと、ほどなく御宅の庭先である。
藁(わら)で出来た胴体が、中腰のポーズをしている。
「NHKで放送された『梅ちゃん先生』を作るのだけど、
手順を踏まないと思うような案山子が出来ないんだ」とおっしゃる。
その梅ちゃん先生に着せる装いは奥様の見立てで、
息もピッタリ、手際も鮮やかとお見受けしたが、
伺えば、1体こさえるのに、ゆうに半日はかかると言う。
そもそも案山子づくりは手間ヒマのかかる作業なことを
見聞きしてきたが、こんなに愛情を込めて作られる
案山子に護られ収穫するお米は、ことさら美味しいだろうな。
その現場を丸森で見られたのは、まさに僥倖だった。(続)
◉丸森「かかし街道」かかし祭りは、11月11日(日)まで。
(問い合わせ先)
・丸森町観光案内所 やまゆり館 Tel 0224-72-6663
・丸森町役場商工観光課 Tel 0224-72-3017
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★案山子の写真160体が載っています!
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