(続) ひとしきり丹下佐膳の碑を撮って、ぞろり歩き始めると、
背後からクラクションを鳴らす車が...
おやおや、先の女将さんが手招きをしているではないか。
もしや忘れ物でも?と尋ねると、否、娘さんの下校の迎えがてら、
送ってくださるという。何というご親切。何という助け舟。
本日納車されたばかりというピカピカのボックスカーに、
恭しく乗せていただく。松川浦の奥座敷・岩子のガイドかたがた、
先ほどお店で道順を伺った(徒歩では日が暮れる距離!)
二宮尊徳の墓に回り道までして、相馬駅まで送ってくださった。
その二宮尊徳は、かねてから「こころの日本遺産」と呼んでいる、
小コレクションのひとつ。全国の尊徳像に目がない私は、
「墓マイラー」ではなくも、思わぬ僥倖に預からせていただいた。
被災された方が、ゆきずりの荒凡夫へ手を差し伸べてくださる。
まるでアベコベのご好意に戸惑って...忘れ得ぬ感謝しきりである。
母性本能をくすぐる?年齢はとうの昔に過ぎ去り(笑)、
オメオメと馬齢を重ねてきた挙句の果ての、
単にヒト見知りせず、コト見知りせず、のせいなのだろう。
むろん裏目に出ることもあるが、それは不徳のいたすところで、
列島津々浦々を行脚してきて、どれほどのご好意を、
人様からいただいてきたことか。返しきれない万謝である。
2 件のコメント:
こんばんは
岩子のガイドです(^^)
お手紙、ありがとうございました♪
思わぬ贈り物でとっても嬉しかったです。
震災後、いろいろな方がここをお出でになりました。ピートさんの様に震災の爪跡を記録残し公開していただけるのはとっても大切な事だと思っています!!
私達も、まだまだ先行き不透明で不安はありますが、前向きに頑張っていきたいと思いますので、またこちらにお越しの際は是非お立ち寄りください。お待ちしています。
岩子のガイドさん>
ご丁寧なコメントまで有り難うございます。
何の御礼も出来ず、あの日から心苦しいままですが、
その上、拙い投稿を見てくださって恐縮です。
どうか安寧の日々が訪れますように、お祈りいたします。
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