地球村を感動させた倫敦オリンピックがフィナーレを迎えて、
極東の島国では熱闘甲子園がたけなわにである。
現地に足を運ばずとも、連夜の寝不足を嘆こうとも、
映像の恩恵で双方を見られる、この国の人々は幸せである。
・・・というわけで甲子園の熱戦はすでに6日目だが、
ちょっぴり巻き戻しのほどをお許しいただければ幸いです。
♪ 雲はわき 光あふれて 天たかく
純白のたま きょうぞ飛ぶ
若人よ いざ
まなじりは 歓呼にこたえ
いさぎよし ほほえむ希望
あゝ 栄冠は 君に輝く
この大会歌が聞こえると、ことさらの高校野球ファン
でなくても、遠い夏の日の記憶が蘇ってくる。
一瞬の夏、二度とやって来ない夏、甘酸っぱい夏。
どんなに時代が変われど、甲子園、
言いかえれば高校野球の夏だけは変わらない。
とりわけ開会式が行われる開幕日がいい。この光景が見たくて、
夏の甲子園通いが、いつの間にか連続39年。
真っ白なグラウンドで地方大会を勝ち抜いた49代表校が行進する。
ハイライトである選手宣誓は、酒田南・下妻貴寛主将。
センバツの石巻工業に続いて2季連続で東北勢となった。
さらに、東北の球児3人が開会式の脇役で満場の拍手を浴びた。
入場行進の先導役は、宮城農・佐々木大地主将。
始球式では、高校野球ファンには懐かしい福島・双葉の
猪狩駿が投手役を務めて、捕手役の岩手・大槌の金野利成捕手の
ミットに向けてストレートを投げ込んだ。
◯選手宣誓(nikkansports.com)
「私が暮らす東北を、そして東日本を未曽有の災害が襲ったあの日から、
いま日本は決して忘れることのない悲しい記憶を胸に、それでも復興へ
の道を少しずつ確かな足取りで歩み始め、多くの試練と困難に立ち向か
っています。私たちのひたむきなプレーが、明日へと懸命に生きる人々
の希望となることを信じ、私たちの躍動する体と精神が、あすへと進む
日本の無限の可能性となることを信じ、そして、私たちの追い続ける夢
が、明日の若者の夢へとつながっていることを信じます。全国の仲間が
憧れたこの甲子園で、わき上がる入道雲のようにたくましく、吹き抜け
る浜風のように爽やかに、正々堂々と全力でプレーすることを誓います」
★甲子園―ジャパニーズドリーム!
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(日刊スポーツ・アーカイブ)
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