津軽の桜景が走る車窓にヌッと現れるや、
すわっ、桜の弘前公園へ!という自らの掟
を初めて破って、夕陽がとびきり美しい!
と言われている西海岸の桜巡礼を優先した。
ん、西海岸って、カリフォルニアetcの
ウエストコーストのこと?では断じてない。
津軽地方の西海岸!を指すジモティ語だ。
初めて弘前に来た折に呑み屋で言われて
会話がチンプンカンプンに。お上りさ~ん
と扱われたニガくもユカイな体験である。
さ、数年振りの五能線の桜だ。五所川原~
東能代の全線踏破はパスして、鰺ヶ沢から
深浦までの“西海岸桜”を探訪することに。
相撲王国・青森県へ敬意を表して、しかも、
ファンだった舞の海(元小結/現・解説者)
と安美錦(元関脇)の出身地に絞ってみた。
ちなみに高見盛の出身地・板柳へは幾度も
往来、河川敷と岩木山の桜を激写している。
春うららの景色に微睡んでいると木造駅の
桜が目を射る。シブくて大きなリンゴの木の
ような咲き方をするものだ!と見とれる。
木造は、舞の海も通学した大相撲の名門校
「木造高校」が所在する地だが、それよりも、
高校野球史に燦然と輝く1998年青森大会で
7回コールドの「0対122」(木造高校深浦校舎
(当時・深浦)–東奥義塾)なる歴史的スコアの
記憶の方が鮮やかな方もきっとおられよう。
列車ダイヤから、生憎、木造下車は叶わず、
車窓からのショットだけにする。風光明媚な
五能線に身を委ねて弘前から深浦間を往復。
区間随一の桜どころは鰺ヶ沢であり、町内で
それなりに目についた桜たちを上げておく。
0 件のコメント:
コメントを投稿