難攻不落の城郭、といわれる小田原城。
もっと訪ねてよかろうはずなのに、
不精モンは、やっと三度目だろうか。
夕闇せまる中、堀にたゆとう花びらに
見とれながら城内をすり足で往くと、
ほどなく天守の位置する本丸に辿り着く。
おや、もうライトアップが始まっている。
早すぎるのか、否、私が遅すぎるのか、
つまり鈍足だからか、白日の陽光の下の
小田原城天守閣は見上げたことがない。
自らをなじりながら、ご当地で名を馳せる
NINJA(忍者)館をイメージしながら、
ブルー・イルミネーションの下、闇夜に
煌々と浮かぶ天守の姿にしばし見とれる。
帰途、二宮金治郎で訪ねた報徳二宮神社、
“抹香町もの”で知られる川崎長太郎展で
訪ねた小田原文学館が、ふと無いオツムに
螺旋を描くようにグルグル駆け巡った。
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