関西圏から首都圏へ「東海道本線」で東進する。
桜の春では30余年、また甲子園の夏では40数年
お世話になってきた最も馴染みの路線だが、
乗り換えは、ざっと(野洲)、米原、大垣、豊橋、
浜松、(磐田)、(掛川)、(島田)、静岡、(興津)、
(富士)、沼津、(三島)、熱海、(小田原)…と
半ダースから1ダースほどの駅で乗・下車する。
世に言う鉄分の薄~い輩だが、夜間はともかく
“車窓”が楽しめてまるで飽きない。時間さえ
許せば贅沢に途中下車するのが最上の楽しみだが、
年イチの桜時季は誘われる駅が多くて悩ましい。
2023年春は“駅近桜”を目安に「岐阜」にした。
南口(加納口)から目と鼻の先、公園の緑地から
清水川沿いの桜プロムナードをそぞろ歩く。
幾分散り加減、俗に私が呼ぶ12~13分咲き!の
ソメイヨシノ、ヤマザクラのなんと麗しきこと。
岐阜県でいえば根尾谷・薄墨桜、高山・臥龍桜、
池田町・霞間ヶ渓…といった地の名だたる桜
を長く追いかけてきたが、近ごろは名もない桜を
ふと訪ねてはオーラをいただく歓びが愛おしい。
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