2023/04/22

絢爛なブランド桜がお出迎えする軽井沢

あっという間だったような、長かった

ような7日間。JRが発行する企画乗車券

春の「北海道&東日本パス」利用の

'23桜行脚最終日は信州・軽井沢にする。


「青春18きっぷ」を含めて3月末日から、

史上最速(!?)桜前線を標高*を意識しながら、

ジグザクに東奔西走。そのフィナーレだ。


軽井沢の桜は2度目になる。90年代までは、

桜なるものは“ベビー桜”と私が呼んだ

若木の枝垂れがプリンスホテルに数本ほど

あったほどで、およそ桜不毛の地だった。

万物は深化する。横川からの連絡バスで

碓氷峠を越えて軽井沢入りすると、視界に

映る桜色に呼ばれたように商業モールを

進めば大振りの見目麗しきヤエベニシダレ。

桜の下はブランド袋を抱えた買い物客が

ひしめき合い桜とのツーショットに歓声を

上げている。なびくままに歩を進めると

同じ光景がリフレインされて――奥の間に

桜爛漫のプリンスホテルが静々と現れる。


軽井沢の地は、もともとの“住民”の他に

代名詞たる“別荘族”、急増する”観光客”で

色分けされるが、いわゆる居住民以外は

桜への思い入れなどはなかろう。そこに

先見の明に富む西武系のプリンスホテルが

客寄せパンダにもなる桜に触手を伸ばし、

敷地内はおろか系列商業ゾーンに桜を植樹。

満開の桜が期せずして呼び寄せにもなり

平年なら繁忙期のGW中に見ごろを迎える。


そんな勘ぐったシナリオを知る由もない、

桜下に列をなす新星男女は『サクラ?』を

彷彿、桜花に似つかわしくない「ステマ」

(ステル・マーケティング)が一瞬、かすめる。

かように容姿端麗なシダレというシダレが

絢爛豪華に“Viva”軽井沢!を奏でる光景。


おっと、格安パスのラストデー!日は高い

のに信越本線接続バスの最終時刻が迫る。

次回は、北佐久郡軽井沢町の循環バスにて、

軽井沢民の棲むエリアをぐるりと巡ろう。

ブランド系のシダレ以外の桜に出逢うのだ。


清涼なる旧き佳き軽井沢の自然美を謳う

町のマンホールも、黙ったまま言っている。






















































































































○*標高:940.5m(軽井沢駅)


ちなみに日本の最高標高の駅は、

小海線・野辺山駅/海抜1,345.67m

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