白馬―1998長野冬季オリンピックの
スキージャンプ競技で日本が金メダルに
輝いた桧舞台を観戦して以来である。
いくらボンクラの輩も忘れようもない
歓喜の瞬間!から25年の時が流れている。
白馬駅に降り立つや、あの日の興奮が
微かにうなじを焦がすも、駅前にそんな
よすがの空気は微塵もない。さながら
山の天気のごとき移り気な気性というか、
国民性を嘆いても始まらぬ。かくして、
強制的に脳内を桜モードへと切り替える。
売店のレディからご案内いただくまま、
「詩の小径」なる粋な畦道の桜に癒され、
「大出公園」なる桜の在処へと向かう。
名物の吊り橋を渡り始めると、雄大なる
白馬桜景色が絵に描いたように現れる。
“ザ・パノラミック・さくら・ビュー”
北東北をウロついていたために3~4日?
ほどの遅刻を余儀なくされた白馬・桜狩。
半分近くは散り気味であったが、素浪人を
慰撫するごとく遅咲きシロヤマザクラと
シダレザクラが澱んだ酔眼を潤してくれた。
残雪を抱いた白馬連峰と雄大な山岳景。
無垢で純情可憐な桜たちは、春を存分に
謳歌していた。ありがとうよ、白馬村。
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