2014/05/12

さようならJR江差線...そして松前線

「江差の五月は江戸にもない」の名言のごとく、
江戸時代のニシン漁の最盛期には"江戸をもしのぐ繁栄"で
全国に知られてきた、北海道檜山郡江差町。

昨5月11日、函館と江差を結ぶJR江差線のうち、
木古内ー江差間(42.1km)が廃線となった。
鉄道ファンで大混雑したラストランの11日を避けて、
3日前に始発列車で往復、寂寥感に身が包まれる。

木古内駅には「北海道新幹線2015年度開業」の大ポスターと
ノボリが派手にはためいて、傍らの狭いホームで
上・下江差線が「特急スーパー白鳥」の通過待ちで佇んでいる。

2年後に新幹線が本州から函館まで延伸されるが、
新幹線のレールとともに、住民の足であるローカル線が
またひとつ消えていく。いつものお決まりの構図だ。
跋扈する新幹線&族と、代替えバスにしか乗れない地域住民。
この国の二極化はさらに拍車がかかっていく。
かく言う私はどちらの旗は持つかは...自明である。

北海道内の廃線は06年の第三セクター「ふるさと銀河線」
(北見ー池田)以来だが、この路線とともに
江差線も桜行脚のアシとして少なからずお世話になった。
大好物のニシンは高くてありつけなかったのだが...。

「江差線」を見送りながら、歴史の不条理で1988年に
消えていった「JR松前線」のことがずっと気になっており、
関連サイトを見ると、江差線以上の愛惜の様子が
ありありと...あの頃の道内を知らなかった自分が悔やまれる。

ご興味のある方は———
★動画「さよなら松前線 最後の列車が走る」
https://www.youtube.com/watch?v=gLgqvuLbeOU






























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