南相馬市小高区でボランティア労働に勤しんだことで、
福島大会は、ひそかに小高工を応援していた。
福島第一原発から15km、「苦難上等」がスローガンの
小高工業は、2回戦で県"初"の完全試合を達成、
4回戦で覇者・聖光学院に0-2と惜敗したのを忘れようか!
両チームスタンドに掲げられた千羽鶴の
並々ならぬ量の多さも、それを物語っている。
3年前のあの日以来、「みちのくに大旗を!」と
ひおしお願い続ける福島県民が応援した今年の決勝戦は、
そんな目に見えない糸も引き込んだ好試合だった。
聖光学院が土壇場の逆転で日大東北を下して、
戦後最多タイの8年連覇!という新聞の号外が飛び交う。
が、7年連続出場ながら未踏の全国制覇という
珍記録も携えて、十字架を背負って甲子園に乗り込む。
それはそうと、県内きっての開成山野球場は、
都会と地方がほどよくブレンドされたスタジアムの案配で、
強烈な陽射しの中にも、夏風が一瞬、吹き抜ける。
外野のスタンド回りをまずは一周した後、
一塁三塁の両スタンドを試合展開に合わせて往来する。
上野から郡山まで在来線の鈍行で片道5時間、
行路にかかる時間が多いほど、高校野球の神さまは、
きっと厚くもてなしてくれるのだ。
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