炎天下の照り返しの中を歩くと、
私が観戦するにはもったいない球場が現れる。
プロ野球の公式戦も開催されるなど、
相撲と並んで野球熱の高い茨城県民にとって、
お馴染みの「ひたちなか市民球場」だ。
お初見のスタジアムには気持ちも高ぶる。
肉眼レンズで試合展開を追いながら、
カメラレンズがもう一つの熱球譜に向いていく。
報道クルーではない、フリーの身だからね。
チアたちの動きひとつにしても、
ナイン全員の試合後のストレッチ体操にしても、
球場とほどよくハーモナイズされて、
その上、地区大会ならではの自由と光輝がある。
目を転じれば、強豪を相手にした善戦も
報われなかった部員たちの姿が、
目ン玉とiPhoneのレンズを等しく曇らせる。
いつもながら空きっ腹を抱えての帰路、
涙を飲んだ高校の駅で途中下車。
駅前食堂でラーメン定食に舌つづみを打っていると、
熱い一日がスローモーションで立ち昇る。
勝者には、"茨の道"の頂点まであと2試合。
敗者には、"敗れざる者"という言葉が浮かんだ。
◎写真2〜8は、取手松陽のスタンド
◎写真9.10は、石岡一のナイン
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