外野の金網フェンスの外に寝転びながら、
のんびり見られるのがいい。
球児たちと間近に接せられるのがいい。
めぐるのが夢なのだが、フトコロ不如意。
今年も近場の球場で、と相成る。
朝霞市営球場。かつて親しんだ米軍基地の
「キャンプドレーク」の隣、緑深い公園にある。
さして広くない球場外を、民家の軒先を
かすめながら一周。静けき平和な時間があった。
地方大会のよさは、ふだん着の高校野球が
素顔の球児が、それこそ目と鼻の先で見られること。
もちろん試合そのものとは別次元だが、
いったいに甲子園はどうしても、よそいきの、
甲子園に来たぜ！という姿となってしまう。
せめて、目まぐるしい下界とは別次元の
ゆったり流れる時間に浸るのだ。
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ピート小林と歩く「こころの日本遺産」
(日刊スポーツ・アーカイブ)
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