早くから“復興のトップランナー”と称されて、
各地からの見学者も絶えない牡鹿郡・女川。
この日は、深夜バスを乗り継ぎ女川入りした。
9年の年月を経て、横倒しの当時の姿のまま、
“震災遺構”としてこの春に公開された旧女川交番。
このブログでも交番のある光景を上げてきた。
(参考写真⑤:2019年12月取材)
鉄筋コンクリート造の建物が津波で倒壊した
世界的にも珍しい事例とされてきたが、
遺構へのきっかけは、“女川に残された建物を
「原爆ドーム」のように残したい”という
町内の中学生の声が生かされた、と伝え聞く。
スロープを周ると、おや、白っぽい桜が
建物底部の脇から咲いているではないか!?
(シロヤマザクラか、オオシマザクラか?)
復興への願いを込めて町民がこの春に植樹した
桜木で、ウチの1本は津波で被災しながら、
すぐ春に花を咲かせた“津波桜”(命名)だという。
(公開3ヶ月前の「旧女川交番」2019.12)
町の鳥・ウミネコと町の花・桜のマンホールに
目が洗われて、桜を囲むシーパルピアから
望む女川駅舎(知己のある坂 茂の設計)と丘が
夜行バスでの眠気を吹き飛ばしてくれる。
女川→矢本→野蒜→浦宿と巡り、夕暮れに
辿り着いた、桜の「旧女川第一小学校」。
閉校・合併を惜しむかのように、この春も、
辿り着いた、桜の「旧女川第一小学校」。
閉校・合併を惜しむかのように、この春も、
寂しげに花を咲かせていた。(写真⑧〜⑩)
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