2020/04/25

9年の歳月、「万石浦小学校」と仮借なき素浪人

3/11付のメモリアル小投稿*で触れた、
石巻の「万石浦小学校」をようやく訪ねた。
*https://bit.ly/3faMrcM

津波の犠牲になった米国人女性の先生が
英語の指導にあたった小学校である。
あの年から、継続的に石卷の地に通いながら、
気になったままで後回しになっていた。

“Time and tide waits for no man”
(歳月、人を待たず)
あっという間に、9年もの月日が流れて、
箴言のようなフレーズが胸に去来する。

石卷を、日本を、こよなく愛していた女史は、
桜が好きだったのだろうか。校庭の桜に
問いかけるも無言のままで、養生も無いまま、
てんでに寂しげな姿を見せて咲いている。

「ずいぶん遅いじゃない!何やってたんだ!
10年近くも!路頭に迷っていたんかい?」
女王然としたソメイの大木が問い詰めてくる。

反射的に、畑向こうの半散りのヤマザクラに
目を転じると怖い顔して睨み付けてくる。
嗚呼。仮借なきを命じて出直しするほかない。
石コロを蹴飛ばして、立ち去る素浪人...。

「テイラー・アンダーソン記念基金」
「Taylor Anderson Memorial Fund」
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(*投稿日は撮影日と異なります)















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