2020/04/24

「野蒜とふ愛しき地名…」御歌碑とB.リーチの言葉

旧野蒜駅に隣接する「復興祈念公園」は
何度目かだが、被災地に心を寄せる
上皇后さまの詠まれた歌碑に沁み入った。

—「野蒜とふ愛しき地名あるを知る
被災地なるを深く覚えむ」という御歌で、
御所で摘んでいた多年草の“ノビル”と
同地名を重ね合わせた—と刻されている。

「復興祈念公園」の案内板、駅ホームを
見遣れば、数年間、仙石線「代行バス」で
足繁く通いつゝ発信してきた日々が蘇る。

「東松島市震災復興伝承館」の紹介も、
今回は留めて、削られた山肌に咲き乱れる
“ヤマザクラ”のことを書きとどめよう。

「大気には春の気がこもり、山には桜が
咲いている」の佳言で日本の春を愛でたのは、
陶芸家「バーナード・リーチ」だが、
きっと“ヤマザクラ”を詠んだに違いない。

名桜と称される桜も、名もない路傍の桜も、
花の咲き誇りは、それぞれに美しい。
高名無名に拘わらず、この地球上の人間に、
そう、貴賤がないように、桜にも貴賤はない。

*東松島市観光物産協会
https://okumatsushima-kanko.jp

(*投稿日は撮影日と異なります)


















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