2014/06/11

出色のITOCHU(伊藤忠)シリーズ広告


広告とはウマが合わない?と思わせるほど、
とかく凡庸な表現になりがちな「総合商社」の広告だが、
2014年、強く目を奪われるシリーズ連作がある。

リクルートやIRを意識した王道の企業広告であり、
アプローチなのだが、秀でたイラスト画とコピーの力量で
ジワジワと沁み入ってきて、すこぶる好感がもてる。

政治家や文化人やタレントの言葉がそうであるように、
ふんわりした詩的な言葉が世を闊歩して、
広告とて「ポエム化」がはびこってしまっている中、
この伊藤忠商事の広告は、接触する人が
心に何かを感じて生み出し得る、稀有な例と言っていい。

ここに掲出するのは4本のみだが、
すでに7本の15段広告が日本経済新聞に出稿されている。

昨11日付のヘッドラインは、こう言っている。
「人は、才能という資源を持っている。」
優れた広告は、そこで働く人のモラルをも高揚させる。

総合商社という世界でも類を見ない特殊な存在は、
「日本の商社の通った跡はペンペン草さえも生えない」
かつてそう揶揄された時代も、今は昔?だろうか。

新しいこの国のカタチと姿を、
きっと「ITOCHU」が現してくれることだろう。

これからも拍手と喝采のエールと送ろうと思う。








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