2014/02/08

気仙沼でのアシに見るお寒いニッポン

震災から2年11ヶ月近く経っても、
鉄路復旧までは遠い道のりしか見えない。

三陸新報がJR気仙沼線の課題山積を伝える中、
BRTと路線バス(宮城交通・岩手県交通)との時刻表は、
連携どころか一覧性もないバラバラの仕様で、
私の小さなポケットは紙の時刻表でまいど膨れ上がる。

ネットで検索しようものなら、情報はてんでに分散、
デジに疎い輩がサイトに辿りつく頃には、日が暮れてしまう。
震災直後の取り込み状態から一定の時間が経過しても、
紙もネットも旧態依然。ワンポイントやワンクリックで
俯瞰的に情報が把握できてコトが済むものがない。

ドル箱の新幹線をひた走らせて、効率とスピードを
ひたすら優先してきたニッポンの、一皮むけばの現実である。
幸いに日本語に不自由しない身にして何とかなるが、
同じことを試みる外国人なら、目が回ってお手上げであろう。

これは何も被災地だけでなく、いつわざるこの国の姿。
列島津々浦々をトンビよろしく巡ってきた身の実感である。
移動という人間の行為ひとつに照らし合わせても、
表面だけとりつくった「お・も・て・な・し」の正体がこれでは、
オリンピックも何もなかろう、と思わざるを得ない。

ソチ・オリンピックの開幕日に、お寒いニッポンを憂える。






















*気仙沼への公共交通機関
1.JRを利用:東北本線一ノ関駅から大船渡線で
 約1時間30分 (1日11便・1110円)
2.高速バスを利用:宮城交通・岩手県交通バスで
 仙台から気仙沼まで約2時間30分 (1日4便・1800円)

注:JR気仙沼駅や高速バスの停留所から
被災した気仙沼の港と市街地まで徒歩20〜60分

_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi
_________________________________
新春のカクテルをバー「B」@赤坂で
ピート小林は金曜日に勤務しています

0 件のコメント: