2014/02/12

観光とは光を観ること「リアス・アーク美術館」③

震災被害から立ち上がり、昨年4月に全館オープンした
「リアス・アーク美術館」の常設展示には、
10ヶ月余りで2万人余の入場者を数えているという。





















学芸員のハタラキに強い使命感を感じるとともに
展示で言葉のコアを成す「Keyword」は、
震災カテゴリーのみならず、広範な事象に波及しており、
それがこの展示に奥行きと幅を与えている。

テーマは「文化…風景」「情報…言葉」「記憶…写真」
「記憶…覚える、忘れる」「情報…インターネット」...と続くが、
私たちにとっていちばん関心があるに違いない
「観光…復興支援観光」のさわり部分を最後に引用してみる。

「『被災地を見ることが観光なのか?』『不謹慎ではないのか?』
——そんなことはない。私たちは世界中の人々に見続けてほしい。
多くの人々がこの地を訪れ、この地域を体験してほしいと願っている。
間違いなく、それが地域を支える力となるはずだ」——

























そういえば、「観光とは光を観ること」って、
中学時代に修学旅行で習ったのをすっかり忘れていたが、
いまミュージアムに記憶を紡がれた思いがする。
ちなみに「リアス・アーク美術館」のアークとは「方舟」のこと。
この春は、気仙沼の、東北の光を、ぜひ観に行こうではないか。
うれしいことに今年度の3月末までは入館無料です。






















◎「リアス・アーク美術館」 RIAS ARK MUSEUM OF ART
http://www.riasark.com/html/outline.htm
気仙沼の市街地から2.5km、湾を臨む小高い丘の上にあり、
ノアの方舟のように地域の文化遺産を収集して展示する。
東北・北海道のアーティストの作品を中心に、歴史・民族系の
展示にも力を注ぐ。ユニークな建築は日本建築学会賞を受賞。
設計:早稲田大学建築学科 石山修武研究室・1995年
◉常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」
http://www.riasark.com/html/tunami_saigaisi.html

・午前9:30〜午後5時/休館:毎週月
・火曜・祝日の翌日〒988-0171宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5  Tel 0226-24-1611
・3月末までは入館無料。4月からは大人300円、
 高校生200円、小中学生100円(予定)
・交通:気仙沼駅前から宮城交通路線バス「鹿折金山線」で
 約25分「リアスアーク美術館」下車すぐ。車の場合は約15分。
 (路線バス/往路・気仙沼駅前 9:01、13:01、15:31発)
    (路線バス/復路・美術館 11:31、14:01、15:41、17:31発)

*気仙沼駅前観光案内所(Tel 0226-22-4560/9時ー17時15分)
 にて気仙沼広域マップ・各種時刻表などが入手できる。

*気仙沼までの公共交通機関
1.JRを利用:東北本線一ノ関駅から大船渡線で
 約1時間30分 (1日11便・1110円)
2.仙台から高速バスを利用:宮城交通・岩手県交通バスで
 仙台から気仙沼まで約2時間30分 (1日4便・1800円)
3.東京から高速バスを利用:岩手県交通の夜行バス
「けせんライナ−」で池袋から気仙沼まで約7時間 (8,150円)
 (池袋23:00ー気仙沼市役所前6:07着、駅まで徒歩10分)

注) JR気仙沼駅や高速バスの停留所から
被災した気仙沼の港と市街地まで徒歩20〜60分
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