2012/09/09

甲子園よ永遠なれ (September 9, 2012) 国際試合2

「U18世界野球選手権」で日本の戦績は6位に終わった。

内弁慶、ニッポン。と残念ながら思う。

甲子園で活躍した精鋭メンバーによるこの結果は、
国際試合での日本高校野球の現レベル、と評される。

決勝進出をかけた米国戦で被ったラフプレーが
尾をひいて、5位決定戦の韓国に零敗したとすれば、
精神面の弱さを指摘されても当然である。
          



















米国の2度の体当たりホーム奪取に対して、小倉監督は激怒。
「ああなったら野球じゃない。1位進出できない
悔しさもあるが、これが国際試合なのか、と」さらに
「あのプレーで(流れが)おかしくなった。あれは、
日本の野球が甘いとかじゃない」とまくしたてた、という。

ばってん、そもそも野球とベースボールは、
根本的に違うもの。それが国際試合というものでないか。

8年前は、ダルビッシュ、涌井らを擁して準優勝。
今回、満を持して初優勝を狙ったのは容易に想像できる。
が、国際試合への気構え、準備は万端だったか。
           ◉
これは野球技術のレベルを超えた民族的なものにも
関わることである。日本選手の振る舞い、態度といったものは、
非常に日本的なもので、それ自体は美徳なのだが、
こと勝利となると別問題。急きょネット放映で垣間視聴した
米国戦での日本チームは、あのプレーを境にして、
走・攻・守のいずれもが萎縮してしまったのはなぜか。
           
メダルが欲しいのであれば、ベースボールという世界基準に
則った土俵で、屈せずに戦う強靭なメンタリティーが
必要不可欠ということを、指導者がどれだけ感じただろうか。
           ◉          
もとより17~8歳の高校生に、野球とベースボールの違いや、
国際試合での戦い方を、付け焼き刃で諭せようか。
野球というベースボールから伝来したスポーツの本質部分を、
知って然るべき大人の指導者自身の意識改革なしには、
何れも国際試合で苦杯をなめる図式は変わらない、だろう。



































                     
「今大会の12チームの中で、いちばん野球が"うまい"のは、
日本だった」という負け犬の遠吠えが虚ろに響く。
潔く勝利チームを称えリスペクトするのが、
そもそもスポーツマンシップではなかったか。
そういった普遍的な観念が、この国にいちばん欠落している。
            ◉
嗚呼。苦笑まじりに聞かされる、監督による反省?の弁。
が、喉元を過ぎればもとの木阿弥で、
日本が国際試合に打って出て以来、耳タコになるほど、
繰り返されてきた。言わんや今回も、何ら変わっていない。

ま、野球のみならず、日本全体に言えることなのだが。
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