何の手がかりも足がかりもない、案山子探訪だが、
稀に「案山子がいるよ！」と報せが舞い込むことがある。
この住宅地のミニ畑に佇む案山子は、
京都の友人が発見、しかも現場の写真まで送ってくれて
採集が実現した、きわめてラッキーなケースである。
叡山電鉄鞍馬線の岩倉駅から線路沿いに北へ数百メートル、
事前の案内もあって、わけなく見つかった。
京のはんなりしたお洒落なレディ案山子ちゃんに、
ひとしきり見とれていたら、、、出し抜けに妙なものが
ヌッと目に飛び込んでくる。蛇である。
案山子行中、蛇に遭遇するのは珍しくないが、
きょうびは空中浮遊である。さすがに面食らって声も出ず。
ほどなく作業にこられたご婦人に伺えば、
「いやあ、山の猿が線路を越えて畑荒らしに来よる。
ヘビに睨まれたら逃げるやろ、思うてね」
で、効果のほどは？と訊けば「なあに気休めですわ。アハハ」
猿よりも、京レディーの姉妹が怖がっている！？
心配ごとがひとつ増えてしまった、京の案山子行でアール。
帰り際、向こうの田んぼにオモロい案山子がいてる！
と思って近づくや、なんと交通人形であった。
これも立派な案山子の役目を果たしているんだね、きっと。
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「ピート小林と歩くこころの日本遺産 案山子」
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