2024/04/19

高原鉄道の私淑する桜たちと…翻意する無念

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“高原鉄道”の愛称でファンも多い「小海線」。

海から一番遠く、標高日本一を競う駅が

連なって流浪人には玉手箱のような路線だ。

春の桜、秋の案山子でお世話になって久しく、

溜まったココロの澱にエキスを頂いている。


メディアに出演するユーメイで風光明媚な

ブランド桜よりも、その土地ならではの

在所の芳香を野良犬が嗅ぐように感知できる

桜、とでも言えばいいだろうか。年々歳々、

そんな桜花が萎えゆく心の琴線を揺さぶる

ようになって、まさに小海線の桜たちが

そのひとつを担っている、と言っておこう。


東小諸、乙女、、、佐久平、岩村田、北中込、

中込、龍岡城…車窓からの桜景色だけでも、

眼と心が洗われる。高原に降り注ぐ柔らかな

陽射しに微睡んでいると、春霞の向こうに、

桜たちが午睡する眼を射る。此処って何処?

私って誰?の感覚に陥って、慌ててドア・

ボタンを押している輩。メランコリーな春。


そうそう、去年の春は1つ前の龍岡城で下車、

五稜郭の桜をテクテク訪ねたっけ~の思い

に耽けつゝ、乗り越してしまった臼田に戻る。

稲荷山公園のコスモタワーが桜名所デス!

と手元の案内人は示すが、道すがらの民家に

点在する桜たちが我が花眼を捉えて放さぬ。


信州・佐久は臼田の名も無き桜たち。かくも

麗しき桜木のたもとで添い寝したくなった。

危うく家々に頼み込みたくなるも、さぞかし、

かくも不恰好の流浪人では門前払い!を喰らう

どころか、110番をされるのがオチだろう。

自ら翻意、瞼に焼き付けてスゴスゴと後にした。






























































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