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選りどり見どりの日本列島桜行脚、
空っぽのアタマに棲みついた♪桜前線に
目を泳がせば、“北上せよ”!と言う。
3.11通いで常用の常磐線ならぬ東北本線。
黒磯・白河を過ぎて郡山で左に折れる。
といえども、テクテク歩く体力も気力も
精神力も枯渇モードに入って仕舞って。
郡山~会津若松~新津という豊穣な地を
結ぶJR磐越西線にいきおい世話になる。
かつてメディアの取材で沿線桜スポットに
張り込み桜と列車のカットを撮影した
桜まみれの日夜がめくるめく蘇る!イカン、
感傷に浸る場合ではない。目指すのは、
桧原湖、五色沼、桜峠…の裏磐梯だった。
磐梯熱海、中山宿、川桁…車窓に広がる
桜どころに目を奪われ、危うく降りそうに
なったが、じっとガマンの子。福島県が
誇る湖の名を冠した猪苗代駅で晴れて下車。
駅名標とデエットを奏でる駅桜に迎えられ、
改札の駅長と話も弾んで、駅前に出るや、
ファン&貴重なアシだった「会津自動車」
乗合バスの姿を探すも無く。昔日の町の
佇まいまでもが霧散。オブラートに包まれ
包まれたごとく物憂げな春光が行先不明の
流浪人の背中を撫ぜてくれる。一抹の幸。
PeteS.
以前、記念館を訪ね感銘した郷土の英雄・
野口英世博士の姿が何よりのスーベニール!
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