2024/03/03

都心に増殖する?寒緋桜と河津桜

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乾通りの桜の一般公開で知られる皇居

と周辺エリアは、東京の桜どころの

いわば穴場的存在として知られている。


この日は、東京国立近代美術館での

中平卓馬展を見終えて、皇居・平川門に

目を遣ると、おや寒緋桜がポツンと

視野に入って、おずおずと近づいてみる。


冷たい北風に凍えて満開未満の様子で

あったが、可憐な寒緋桜の表情は、

かつて足繁く通い詰めた沖縄の寒緋桜を

想い起こさせて追憶の念がこみ上げる。


ふと目を下の方に落とすと、無残にも、

複数の枝が根元に落ちているではないか。

しおれながらも花を咲かせようとする、

生命力に心打たれたのは言うまでもない。


帰路に向かおうとすると、平川門の

向かい側、無機質なビルディングの袂に

大振りの河津桜がデンと咲いていて、

暮れかけた東京の空に異彩を放っていた。


そういえばこの数年、河津桜と寒緋桜が

都心あたりに増殖!しているような

気がするのは、気のせいなのだろうか。
























































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