2023/12/21

「鉄輪」…テツリン?それともカンナワ??

別府八湯のひとつ、湯けむりに包まれた

鉄輪温泉。ノンビリと湯治でも!と人様は

言うのだが、まんず流浪人の性に合わぬ。


それでも、90年~00年代にかけての毎春、

九州一帯を桜流浪した際、ラクテンチから

城島高原の桜を撮りまくって、“地獄巡り”

をしてドブ~ン!と何湯にも浸かったのだが、

汗もかかず湯に入るのは後ろ髪を引かれる。


折からの別府ブームなのだろう。町かどは、

訪日客でさんざめき賑わいを見せている。

無口で手持ち無沙汰の輩は、箸よりちょっと

だけ重いバッグを肩にかけ、人っ子ひとり

いない安カウンターの琉球ソバで空腹を満たし、

ひとしきりバスの群れにレンズを向けていた。


町や人でなくなぜバスを?と自問自答する。

全国津々浦々の移動手段としてバスにお世話に

なってきた身、在所のバスに乗るたびに体験

する様々な出来事が、そう、鉄輪に準えるなら、

湯けむりのように浮かび上がってくるからだ。


別府観光案内所」には、頂戴したマップで

バスルートをはじめ、ひとかたならぬお世話に。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥!」と

ガキの頃、育ての親のひとりから叩きこまれた

のが尾を引いている…いい迷惑だったのでは、

と思うが、最後に「もはや、ベッパーですね

との声をいただく…甘酸っぱい思い出である


そういえば「鉄輪」のヨミを“テツリン”と言う

方がお越しになる!と教えてくださったのも

耳よりなニュースで、貴重なカンナワ土産かも。


ありがとう!別府。そう、また来るからね。







































































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(↑ 画像:別府観光案内所提供)


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