北日本随一の商都として発展して
一転、斜陽へと転じ続ける街・小樽。
そこに得も言われぬ磁力がある。
札幌エリアで投宿するような折には、
好んで小樽にしている。道北・東川から
札幌をスルーして夕闇の小樽へ直行。
桜撮影で駆けずり回って勝手知ったる
花街だ。“懷にエンが無かろうが、
被写体としてエンが有る!”とブツクサ
吠えながら、微かな灯りをしるべに
横丁~路地裏まで無闇にほっつき歩く。
十年ひと昔。夜な夜な通った止まり木を
探そうにも、抜き足差し足千鳥足で
訪ねたルンペン宿など在るはずも無く、
気分は……“上を向いてアルコール”。
「UNGA↑」ポスターの宣伝文句の
“運河の街から開運を…”でもなかろう。
ナイトクルーズなどには目もくれず、
裕次郎ポスター&昭和な映画チラシと
キッチュで廉価な「Otaru YaDo」の
令和な歓待にヤサグレ心が満たされる。
夜更けのバルコニーに出ると、煙る街
の向こう、手宮公園、オモタイ、祝津港、
奥沢水源地、そして天狗桜…名だたる
小樽の桜たちが “また春に来いヨ!”と
手招きしている―夏の小樽に見る春の夢。
アクセス:
新千歳空港からJR快速エアポートで75分
札幌からJR快速エアポートで32分
小樽ゲストハウス Otaru YaDo
https://www.otaru-yado.jp/#
Tel: 0134-64-7066
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