2022/08/27

『日本一からの招待』・仙台育英"V"賛歌

「青春って、すごく密」の意表をついた

よもやの優勝メッセージが監督から発信され、

日本列島を感動の渦で包み込んでいる。


球児だけでない、オール高校生へのエールに

満ちた一言は、野球という垣根を越えて、

この国の新時代のフォースになるかも知れない。


さらには『日本一からの招待』:日本一を

取りにいくのではなく、心技体で日本一から

招かれるようなチームを目指す、という

言葉のレトリックを超えたようなスローガンに

弛緩した身体はおののき目眩を覚えている。


◎過去に3度決勝で涙を飲んだ仙台育英だけに

観戦してきた幾多の試合が脳裏を巡るが、

17年夏、劇的な逆転サヨナラで大阪桐蔭を

破り8強入りした試合が今もハートを焦がす。

夕陽と暗雲の中、3塁側アルプスの金網に

張り付いて歓声を上げた日がまざまざと甦る。


◎東北勢に転じて記録をひもとけば、春夏を

通じて12回ほど決勝の舞台に臨むも、すべて

敗れ準優勝に甘んじた。今夏、重い100年の

扉をようやく開けて「白河の関*」の呪縛も

解かれたが、21世紀になってからは、どこが

優勝しても不思議でないレベルと感じていた。


*2004~5年と連続、北の大地の駒大苫小牧が、

白河の上空~北海道へ優勝旗を翻した年は、

天にも昇る気持ちになり、翌2006年の

早実との引き分け再試合に天を仰いだのだが、

東北の民の気持ちを慮らずにおられず、

夏ごとに長らく仮借の念を抱いたままだった。



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     甲子園・東北勢の春夏決勝戦績


1915年夏 ● 秋田中   1–2 ○京都二中

1969年夏 ● 三沢      2–4 ○松山商業

1971年夏 ● 磐城      0–1  ○桐蔭学園

1989年夏 ●仙台育英 0–2  ○  帝京

2001年春 ●仙台育英 6–7  ○常総学院

2003年夏 ●   東北  2–4  ○常総学院

2009年春 ● 花巻東   0–1  ○  清峰

2011年夏 ●光星学院 0–11 ○ 日大三

2012年春 ●光星学院 3–7  ○大阪桐蔭

2012年夏 ●光星学院 0–3  ○大阪桐蔭

2015年夏 ●仙台育英 6-10 ○東海大相模

2018年夏 ● 金足農   2-13 ○大阪桐蔭

2022年夏 仙台育英 8-1   下関国際

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遙か彼方にダイヤモンドが霞む外野席から、

スコアボードとアルプス応援席に目を遣ると、

先ず瞼に浮かんだのは、被災した地域に

住まわれる方々である。2011年3月11日来、

すでに11年数ヶ月もの間、東日本大震災と

東京電力福島第一原発事故から日夜、復興を

遂げようと奮闘されている方々に、感動と

励ましのエールが届いていますように——


大会歌♪「栄冠は君に輝く」を口ずさみ

ながら手を合わせる。若人の純朴で真摯な

息吹こそ大きな活力の源になるのだから…。






































































































((備考:選手は“新幹線”で決勝翌日に帰仙。

下僕は“青春18きっぷ”を10回乗り継ぎ、

日付をまたいで帰京也。(アップ遅刻の弁))


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