2012/11/22

鎮魂の町を歩く(vol.15-4) 修学旅行の構図

「修学旅行」といえば、いまや新幹線や飛行機の時代である。

「ひので」や「きぼう」といった専用列車が走った時代が
遥かな霞みの中、ふと「修学旅行」の名を冠した列車が目に入った。
どうやら神奈川と日光を結ぶ「修学旅行列車」らしい。




















さて、修学旅行で被災地を訪れる動きが出てきている。
岩手、宮城、福島の3県へのキャンセルが相次いだ
昨年とは違って、目を向ける学校が少し増えているという。

少ない日数であっても、生徒が自分の目で被災地を見て、
何かを考える"きっかけ"になればと思いきや、
残念なことに、こうした学校はまだ少数派の域だという。

保護者らが安全性に懸念を示しているとかで、
東北への修学旅行は震災前の数字には回復しておらず、
その中心は、なんとスキー旅行だという。
待てよ、修学とは、「学びを修める」ことでなかったか。
"修学"が飛んで、"旅行"に化けてしまう、本末転倒。

旅行会社の"おいしい企画"に踊らされ、乗せられて、
高額!の代金をみすみす払わされいる構図は、
まったく変わらないどころか、むしろ加速している。

「かわいい子には旅をさせろ」って言うが、
意を異にした、自立しない親。自立しない子...
そして「過保護の国」日本である。





















ひるがって、日の光「日光」を見る修学旅行。
日本の光。列車に手を振りながら、そんな思いが巡った。
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