イブニング・ドレスをまとっておめかしをする。
日なが一日、花見客にとびきりの
愛想をふりまいてきた桜たちの夜の舞台。
香気が妖気に変容していくステージの
ハイライトは、残照のあるわずか15〜20分。
まさしく「春宵一刻価千金」で、
プラチナ・タイムと呼ぶ花追い人もいるとか。
瞬く間に漆黒の闇に包まれていくのだが、
舞台照明のようなライトアップの下、
妖艶な桜は媚を売り、艶麗な桜は品をつくる。
と形容したいほど、とびきりのサービスが
余すところなく園内を染めあげていく。
魔性ともいうべき、桜の深淵さ。
余所を持って代えがたい弘前の桜の設えが
ある限り、弘前詣では止みそうにない。
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