2013/06/26

1970's at The Ben Jonson, San Francisco ④

ジンのお後は、Vermouth(ベルモット)ラベルのお出まし。

ドライ(辛口)な白のNoilly Prat(ノイリー・プラ(ット)・仏)と、
スイート(甘口)な赤のMartini&Rossi(マルティーに・ロッシ・伊)が
世界的な銘柄なのだが、なぜか日本ではCinzano(チンザノ)の
知名度が異様に高くて、ベルモットの代名詞みたいになっている。

この白と赤のVermouthをロックグラスに均等に注いで、
ツイスト・レモンを入れて飲むのが、大の気に入りだった。
異郷の地にあって、子どもの頃の玉入れを思い出し、
また白・赤半分なのが、きっと日の丸みたいで好きだったのだろう。

その名は「Perfect Vermouth」(パーフェクト・バムース)。
マティーニなどに代わる食前酒として、ことにレディに人気だった。

日本では「ハーフ・アンド・ハーフ」と言えば通じるみたいだが、
あのラガーと黒ビールの半々割りが出て来たりもする。

もしCassis(カシス)好きなら、カシスと白ベルモットと半々で割る
「Vermouth Cassis」をぜひ。ツイスト・レモンもお忘れなく。

さて、ベルモットといえば、マティーニとマンハッタン。
ことにマティーニはカクテルの王道であり、様々な読本をはじめ、
レシピと逸話とウンチクには事欠かず、今夜もあまたの
バー・カウンターでマティーニをめぐる光景が見られるはずだ。
でも、ひとつ。"口マティーニ"だけにはなりませんように。





























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