2013/06/22

1970's at The Ben Jonson, San Francisco ②

サンフランシスコの「The Ben Jonson」のバーで働いた時に、
枚挙にいとなまい種類のカクテル・酒類をサービスしたが、
この季節になると「Pimm's Cup」(ピムズ・カップ)
という名のスリング系のドリンクを真っ先に思い起こす。

No.1 GIN(ジン), No.2 SCOTCH(スカッチ), No.3 BRANDY(ブランデー), 
No.4 RUM&BRANDY(ラム&ブランデー), No.5 CANADIAN WHISKY
(カナディアン・ウィスキー), No.6 VODKA(ウオッカ)と、
よりどりみどり6酒類のベースが揃ったブラボーなカクテルだった。

ロングドリンクのベースとなる英国産の瓶詰めの混成酒なのだが、
カリフォルニアの気候ともマッチして不動の人気を誇り、
どの「Pimm's」もひっぱりだこ。ボトルが瞬く間にカラになった。

例えば、グループ12人組のうち6人が「Pimm's」をオーダーしたとする。
"Two Pimm's No.1,  Three No.4 and No.6..."という具合に、
カクテル・ウエイトレスがカウンターに就くバーテンダーにコールする。
バーテンダーは、矢継ぎ早に注文される残り半ダースの酒類を
同時進行でさばきながら、一気呵成にピューター・マグで調合する。
(写真2のイラスト(ヘタっぴでスミマセン)/写真4の写真(同))

The Ben Jonsonのレシピは、注文のPimm'sをセブンアップと
ジンジャービアーで割り、レモンと名物キュウリ・スティックを添えるもの。
メニューに"you can't lose...1.10"の記載があるように
"とってもおトク...1ドル10セント*"の売れ筋ドリンクだった。
(*1ドル=360円/1970代初頭という時代を差し置いてもである)。

どれも美味なので、全ラベル6種をスクラップした「Pimm's Cup」。
日本では「No.1」(ジン・ベース)が輸入されているが、
爽やかな夏を呼ぶドリンクとして、もっと飲まれても不思議でない。































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