2013/01/08

鎮魂の町を歩く(vol.16-2) 南三陸町防災対策庁舎

報道される頻度の多い南三陸町・志津川地区を三たび訪れる。
志津川病院など殆どの建物はすでに解体されたが、
錆びた鉄骨が剥き出しのまま残る「防災対策庁舎」は、
あれから1年10ヶ月になる今でも、慰霊者が絶えることがない。

高さ12mの3階建庁舎の屋上まで津波が襲って、
職員ら42名が犠牲になった記憶をまざまざと伝えている。

















































遺族と被災者の心情に配慮して解体するのか、
震災の遺構として後世に伝えるために保存するのか....。
南三陸町は「解体」の陳情を採択したが、
議論を尽くすために「解体一時延期」の意見のほか、
語り部活動をする町民ら2千人の署名による「保存」の声も
少なからずで、南三陸の町は今も揺れ動いている。



























幾重にも折られて在る千羽鶴が、夜の静寂の中、
無言のうちに何かを語っているようだった。

*公共交通機関
JR気仙沼線・柳津駅から暫定代行バスで約30分、
JR大船渡線・気仙沼駅からは同代行バスで
約90分の志津川駅下車。徒歩約5分。
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