スーパーヒーローを偲びながら、報道に見入っている。
誰もが同感した「巨人 大鵬 卵焼き」なるフレーズに、
改めてスポットライトが当たっているが、
ばってん、この私は「西鉄 柏戸 梅干し」の口だった。
野球はパリーグ、それも西鉄ライオンズの熱狂的ファンで、
大相撲は、山形県出身の柏戸の大ファンで、
(高価な卵焼き)ならぬ梅干しの入った「日の丸弁当」で、
ラジオにかじりついて(後にはテレビで)柏戸を応援していた。
娯楽の少なかった時代、野球盤に熱中したように、
相撲は紙相撲をこさえて、指でトントントンと土俵を叩いては
名勝負に興じていたので、テレビの出現に驚き、
とりわけ大鵬と柏戸の名勝負は興奮のるつぼだった。
嗚呼。西鉄ライオンズが、事実上なくなってから41年。
柏戸が世を去ってから17年。そして、いま大鵬。
「栃若時代」に次いで「柏鵬時代」という相撲の枠を超えて
時代を現した語も、遠からず昭和の彼方に霞んでいく。
そして、「西鉄 柏戸 〜」のフレーズも通じなくなる。
大鵬の名状し難かった存在感は、
一介のひとりにも、そんな喪失感を抱かずにいられない。
大鵬の名状し難かった存在感は、
一介のひとりにも、そんな喪失感を抱かずにいられない。
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