佐野日大にあやかって、北関東の桜を訪ねる。
葛生駅からオンデマンド・バスに揺られておよそ40分、
小さな集落に「秋山のシダレザクラ」があった。
樹齢350年・葛生市の天然記念物と立札にあるが、
いわゆる有名どころの古桜と違って
観光客らしき姿が見当たらないのがいい。
もうひとつの集落、上牧という地区で見つけた桜もいい。
「佐柄見の桜」のネームで呼ばれる桜だが、
何ていうことはないソメイヨシノで、
田んぼの奥の畦道に行儀よく咲いている姿がいい。
今は佐野市に編入された「葛生」という
地区の桜が、いっぺんで好きになってしまった。
たしか「葛生高校」が甲子園に出たような
記憶があって、球譜をひもとけば、
第72回大会・1990年の夏の甲子園に出場していた。
(2回戦・葛生4−5山陽/逆転サヨナラで敗北)
桜と高校野球は、どこか触れ合うものがある。
夜の帳がすっかり下りて、佐野駅の近くで
偶然見つけた2本の桜が、妖しい光を放っていた。
★『にっぽんお宝桜撮影行』(枻文庫)
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