2013/09/25

JR北海道 かつての輝きと行方は (Sept. 25, 2013)

北の大地を走るJR北海道のレール異常の放置問題は、
レールのみならず、ここまで劣化した人心と受け止める。

2011年、多数の負傷者を出した石勝線脱線事故から2年余り、
おざなりのトップの答弁は、決まって繰り返される
この国の恥部で凝視できない。新聞の報道も正視できぬ。

内地(本州以南〜)に住む人間とて、他人事でないはずだが、
とりわけ1988年から10年間、桜行脚*でJR全線を踏破、
渡島地方から根室管内までの14支庁の津々浦々までくまなく
巡った私には、さながら友人を失った心持ちだ。


国鉄民営化の際、JR四国と北海道と貨物がお荷物と言われたが、
よく頑張っていたと思う。ことにJR北海道のサービスは、
「ステーションホテル」と輩が呼ぶ"駅舎寝"を看過してくれたり、
脱兎のごとくの駆け込み乗車を待ってくれたり...
JR6社の中でも一等の鉄道と感じていただけに、である。

これほど現場や民意と離れたトップの疲弊は官僚体質そのもので、
国土交通省の監視員増強などは単なる"ごっこ"に過ぎない。
儲け頭のJR東海がリニアに投入する巨額の一部でも、
振り分けて手助けできないものだろうか...の声が聞こえるが、
相互扶助など出来るはずもない、この国の疲弊システムなのだ。

ライフラインである鉄道とて貧富の格差が増大していく。
綻びるこの国の姿どころか、しのびよる破局を見ているようだ。

かつての輝きも今は昔?15年前の道内時刻表がいとおしい。










































*『北海道さくら旅』(北海道新聞社)
http://shop.hokkaido-np.co.jp/book/products/detail.php?product_id=220

★北海道新聞記事
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/493788.html
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