「西鉄ライオンズ」伝説のエース池永正明の
訃報に接して一昼夜、心が痛み入っている。
半世紀余前、野球界を揺るがせ社会問題にまで
なった八百長疑惑「黒い霧事件」に巻き込まれ、
何と永久失格処分に甘んじた池永。あれから
幾星霜…35年後に解除&復権――報道は伝える。
下関商時代の2年春・甲子園V、夏・準優勝!
巨人、南海との争奪戦を経て、ライオンズへ。
5年で103勝を達成!あの鉄腕・稲尾からも
太鼓判を押され、同期のジャンボ尾崎にプロを
諦めさせたほどで、幻の300勝投手!として
オールドファンの誰もが知る球界の至宝だった。
自身を顧みると、幼年時から西鉄ライオンズの
筋金入りファンだというのに、当時、野球を
はじめ日本情報は皆無に等しい米国で棲息した
ため、ジパングの事件を知るよしもなかった。
帰国後、スポーツ紙を貪るように捲っていると、
「黒い○ナントカ」が目に飛び込んだ。瞬間、
♪「黒い花びら」(水原弘の大ヒット曲/第一回
日本レコード大賞)が何かまたしでかしたのか!
とワクワク半分、ギモン半分......やゝあって、
霧って黒だっけ!と意味も?でしばし自問自答。
あの天才投手・池永に!と震撼した日を忘れない。
永久追放になった選手の多くが行方をくらます
ケースが多い中、自身の無実に確信を持ちながら、
営まれたライオンズの地元・博多中州のバー。
会いに訪ねよう!と思ったのは、ちょうど閉店の
後だった。人生はいつも、ちょっと間に合わない。
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