2018/12/19

“立ち上がっていく”ための表現と手法としての「窓」

師走の夕暮れ、仙台・市街地のビル内で
展示されている『とある窓』展に足を運ぶ。

~以下、展の「ごあいさつ」から抜粋~

——震災と原発事故という大きな災厄の渦中に
いた/いる人びとが、その体験を抱えながらも
それぞれの営みを編んでいくとき、そこには
「自分と異なる境遇にある他者とどう関わるか」
「傷ついた心身とどう付き合い、癒していくか」
「断ち切れてしまった時間軸をどうつなぎ直すか」
……人びとが生涯のなかで必ず向きあうであろう
問いに対する手探りの工夫や、またとない技術が
生まれています……岩手、宮城、福島の沿岸部を
横断的に旅する……この展示空間に持ち寄り–––

■青森・八戸から千葉・旭まで東日本大震災の
災禍を被った太平洋沿岸の市町村ほとんどを
訪ね及んだ身にとって、「窓」は眼差しの袂に
ありつゝも、他者と己の営みを遮断するのに
いつだってどこにいても分かち難い存在である。

それは“しもやけ”のごとく、“かさぶた”のごとく
私の心の襞に絆創膏のように纏わり付いている。






@東北リサーチとアートセンター(TRAC)
立ち上がりの技術 vol.03
展覧会『とある窓』(入場無料)
〜12/24(祝・月)まで・13:00〜20:00
(問) 022-397-7256
仙台市営地下鉄東西線大町西公園駅東1出口徒歩1分
『美術手帖』
https://bijutsutecho.com/exhibitions/3000
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