列島47都道府県、1,000カ所余の桜を
訪ね歩いて、およそ四半世紀になろうか。
思いを寄せて再び邂逅したい桜は、
ま、10指に余るぐらいかなと ふと思う。
八幡平の近く、陸中花輪は山あいの渓谷・
湯瀬温泉鄕の米代川にシレット佇む、
野生の親子のようなヤマザクラもそうだ。
「ごめんよ、ごめん、ながくゴブサタして!」
3.11東北の震災以来、叶わずじまいだった
桜たちを目がけて息弾ませて小走りに
川辺を辿るも、顔姿がとんと現れてこない。
旅籠宿の夕餉、女将さんとの再会の歓びも
そこそこにおそるおそる桜の消息を尋ねると、
「2年前、豪雨の土石流で消えたんです...」
独り晩酌、徒に上がるメートルを押さえて、
湯治の湯けむりに飛び込めば、花眼の向こうに
ヤマザクラ親子のしずごこころなき姿が
すっくと在るではないか。夢か幻か 湯瀬の宵。
4/30撮影
(備忘録として、後日に上げています)
(2018年撮影)
(2003年撮影/コダックE100VS)
六助旅館
〒018-5141秋田県鹿角市八幡平字湯瀬湯端37
0186-33-2324
JR花輪線・湯瀬温泉駅から歩3分
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