2018/05/13

"ヨミ"行灯と花輪の桜〜鹿角の宵は更けて〜

名にしおう桜どころでなくても、
感情に引っかかる桜の地は全国にある。

地名の"ヨミ"や入力でコケたりすると、
恥じ入ってご当地の桜への思慕も倍加する。
「"シカツノ" ハナワ」なんて口ごもってた
北秋田の「鹿角花輪」もそうだった。

GW半ば、大館→(秋北路線バス)→小坂→
(〃)→十和田南→(花輪線)→鹿角花輪という、
人も羨む桜追っかけゴールデンコースで、
「陸中花輪」(あえて旧名)入りするや、
ご用達の観光案内所へスタコラ直行する。

◎「小坂は"ウソ"鳥で半咲き未満でしたが、
ここは花輪ですから花ざかりですよね!?」
藪から棒の妙な問答は噛み合わず、退散。

急勾配をゼーゼー ハァハーと登って
桜山公園と花輪小校庭にイソイソ赴けば、
白眉の花園はすっかり変貌。よすがは、
桜の校章と私淑する二宮尊徳の石像ナリ。

うなだれて、地を這うごくトボトボ下山。
地元の方と目が合えば下校の学童みたいに
「コンニチハ~」と己を鼓舞、汗流しに
名もよき銭湯「花の湯」へ行くも廃業ナリ。

◎もはや"花輪"の名に偽りアリと思いきや、
どっこい、舗道のてんでに桜が咲いている。
そう、鹿角のマンホールは「桜」だった!
と往時を思い起こす。足首(捻挫中)をかばい
三脚を杖代わりに夕闇の花街をあてどなく
徘徊......紫色ネオンのドアに吸い込まれた。

「ボロは着てても心は錦です...ルンペンを
止まり木に一寸だけ置いてもらえますか?」
某夕刊の人気連載「スナックをたどって」
に先ごろ載っていた店*だ。手招きをされた
大女将は、鹿角の来し方行く末を半生と
重ねられて劇画のように開陳してくださる。

黄ばんだ海外旅行のアルバムを捲られて、
ボルテージも一段とアップ。ふと気づけば、
夜行バスの時間。長っ尻に暇を告げねば。

*画像⑦「寿賀」鹿角市花輪字堰向11
☞鹿角でシカ会えない人!シガさん登場
http://kazuno-iine.com/topics/4170

“花は根に 鳥は古巣へかえるとも
春のとまりを知る人ぞなき”

The flowers have gone 
back  to their roots, 
the birds to their old nests
Who knows where 
spring is gone to rest?

5/1撮影

(備忘録として、後日に上げています)









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2008年桜前線はいま道東の根室ですが、
私の「桜股旅」は鹿角エリアで了です。
「投稿するより撮る!」の輩ですので、
投稿は限定的にて、これから猶予さえ
あれば、河津桜から首都圏、さらには
深堀りの弘前まで随時上げたく思って
おります。★またお会いしましょう♪



『にっぽんお宝桜撮影行』(枻文庫)
*花筏にピート小林が映っています
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