2013/10/10

朝刊オピニオン面の慧眼 (Oct.10, 2013)

日本通だけでなく東洋文化研究者として知られる
アレックス・カーが語る、歴史認識の「負の循環」への
打開策にハタと膝を打った。(朝日新聞本社版 10/10付)

日韓問題、日中問題、靖国...歴史を直視しない、
政治家たちの行状を憂えることよりも、
回避の「バイパス」に突破口があるという説は
なかなかの慧眼であり、説得力に富む。

論調には、やや甘過ぎる日本礼賛?の嫌いを感じたが、
洋の東西の地平を身をもって知る氏ならではの
柔軟な発想であり、かつ現実的な施策として心に響く。

モノゴトの原因と結果に逡巡せず、
現状打破への糸口を見つけようとする態度こそが、
硬直する問題を切り拓く知恵なのだろう。

皇室と天皇制、神道の尊さと深さに触れながらも、
原発問題の因・ムラ社会の安逸さが悪の根源と言い憚らず、
情報を開示するオバマ米国社会の真逆さを、
「大変さから生まれる健全さ」とする一言は示唆に富む。

かつて読んだ著作『美しき日本の残像』『犬と鬼』を
読み返したくなったが、さて、引っ越しダンボールの中に
留まっているか、それとも処分してしまっような...。





















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