2013/07/30

甲子園グラフィティー⑫NY引退セレモニーVS星稜松井


「球場に入った瞬間から泣きそうだった。
ちょっと言葉にならないくらいの感動。
改めて幸せな野球人生、生涯忘れられない日...」

NYで催された松井秀喜氏の引退セレモニー。
本人の言葉を耳にして目に触れると、
星稜時代の松井選手の姿がよぎって感慨に耽る。

21年前、韓国の東大門球場まですっ飛んでいき、
パスポートにもらった本人のサインを
思わず92年9月8日付と今朝の紙面に挟み見入っている。

野球選手だけでなく、人間としても一流であり続ける
松井秀喜氏のサインは、とても18歳の署名とは思えない。

1992年9月4日、ところはソウル、東大門球場。
甲子園の明徳義塾戦で5打席連続敬遠という、
前代未聞の社会現象にまでなった事象に
いても立ってもいられず、好青年に間近で接したく、
異国のベンチに飛び込んで頂いたサインである。

色紙どころか、筆記具も忘れて、咄嗟にポケットにあった
パスポートの白ページを開けて、以下、問答の一部...。

◯私「1ファンなのですが、明徳戦で被った5連続敬遠に、
微動だにしない態度に感動、サインを頂きたくソウルに来ました」

◎松井選手「・・・えっ、パスポートにですか!?
ここに署名したら違法で、日本に帰れなくなりませんか...?」

◯私「いいえ いいえ、一生の宝モノですから!肌身離さずの
パスポート。日本の税関の方だって大喜びしますよ!」

弱冠18歳にしてこの気遣いと、名は体を現したような
惚れ惚れするような筆跡でしたためた署名。
桁外れの野球の技量ともども、本人の器を語るに余りある。

さて、その松井秀喜氏が甲子園の開幕に合わせて帰阪。
開会式と大会初日(8日)にスタンドを訪れるという。
折しも母校の星稜高校が6年ぶりに出場。
後輩の晴れ姿をどんな心持ちで見届けることだろう。

*上記の詳細、および松井秀喜氏に関する投稿は、
小ブログのトピック「甲子園よ永遠なれ」の
2012/9/7, 12/31, 2013/2/13付でご覧いただけます。









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