2023/11/28

Transborderingトランスボーダー@和歌山県立近代美術館

越境の日本人芸術家に光があてられた

「トランスボーダー」展にウズウズ赴く。

@和歌山県立近代美術館(~11/30木)


海外に移住した日本人芸術家という、

今まであまり目が向けられてこなかった

稀少なジャンルといえる展覧会で、

米国・西海岸の日系アーティストの活動が

俯瞰的に紹介されて澱んだ目が洗われる。


https://www.momaw.jp/exhibit/2023transbordering/


Migration and Art Across Wakayama and the U.S.A.

和歌山アメリカをめぐる移民と美術


◎副題のごとく、上山鳥城男をはじめ、

ヘンリー杉本らを輩出した全国6位*という

移民県・和歌山県ゆかりの移民に焦点が

当てられている。その上、国吉康雄(岡山)、

宮武東洋(香川)、竹久夢二(岡山)、加えて、

ハリー・K・シゲタ、エドワード・ウエストン

の画業・写真が同列に惜しげなく展示され、

遠路いとわずの、めくるめく豊穣な時間。


◎特筆すべきは、ロサンゼルスのダウンタウン・

リトルトーキョーの「全米日系人博物館」

と特別協働で企画、実現されたことであろう。

中でも「移民と美術をめぐるシンポジウム」

“アメリカ西海岸の日系移民とアートシーン”

の聴講イベント(翌週)に、踵を返して参加!

夜行バスを駆使、2週末にわたって行き来した

「トランスボーダー」展@和歌美......余韻は

1ヶ月余り経っても消えず。図録をはじめ、

よすがに目を焦がし続ける秋の夜長である。


★自身に準えれば、1970年前後のLA(ロス)の

日本街・リトルトーキョー。食べ物にも飢えた

ルンペン留学生?の私に、ハンバーガーを

たらふく食べさせてくださった日系人の方がた。


感謝してもしきれない、天からの恵みだった

としか思えぬ僥倖。あれから半世紀の歳月、

かの日本人街をはじめ、知己だった日系人の

よすがの地を訪ねたい!思いが募っている。


*①広島県 ②沖縄県 ③熊本県 

 ④山口県 ⑤福岡県 ⑥和歌山県


(スマホ閲覧→"ウェブバージョン"を推奨)

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2023/11/21

ボロ儲けの神宮球場+球場ミニ考












54回目を数えた「明治神宮野球大会」。

大学の部にスタコラと出かけてみた。

窓口で面くらったのは「入場料金」で

何と2,000円という高額さ。前年まで

1,200円ほどが一気に2倍近くである。

 

プロ野球であるまい、学生野球である。

世の中の値上げに便乗したとしか思えぬ。

神宮球場への激しい憤りは収まらず、

外壁でも蹴っ飛ばして帰ろう!と思うも、

「ルーズベルトスコア」にでもなったら!

と好ゲームを期待してトラの子(Tigers

でないw)の弐千円をはたいて門をくぐる。


高校野球地方予選の東京大会でも然り。

関東6県の中でも神宮球場の高額さは、

常軌を逸した、いわば“ボロ儲け”である。

しかも、それに異を唱えない野球ファン!

いわば “長いもの巻かれる”!風土の

日本という国の嫌らしさをヒシと感じた。


付け加えれば、甲子園球場(高校野球)の

値上げも同列。「高校野球グラフィティ」

で取り上げたので省略するが、この国を

覆う“便乗モード”は恥部と言っていい。


試合は、きわめて凡戦。四球と失策と

犠牲フライのみの得点で、両監督の

采配も首をかしげるばかり。北海道から

九州まで~60余年ほど観戦してきた

野球というゲームで、ワースト1~2を

争う試合であったと記さざるを得ない。


もう決して来ることない!神宮球場。

さながらドブに落とした弐千円である。

それはそうと神宮球場も後楽園ドームも、

東京エリアの球場には、ワクワクする

ような高揚感がナイ!のはなぜだろう?


地方球場に触れるタイミングの稿では

ないが、プロ野球の球場に限っても、

往時の大阪球場、西宮球場、広島球場、

そして最も贔屓にしてた平和台球場。

我が魂が揺さぶられてきた球場は—遙か

彼方。嗚呼......昭和は遠くなりにけり。



























































決勝戦 : 

(大学の部)

慶應義塾大(東京六大学) 

2―0 

青山学院大(東都大学)

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2023/11/10

シンブンガミから拾う、案山子俳句・川柳

生まれつき、学も遊びゴコロもなき輩、

俳句だの川柳にはからきし縁が無かったが、

シンブンガミ*上の俳壇・川柳なるものに

トンボのようにふと目が留まるようになる。


と言えど、興が向いたらの“ていたらく”、

立冬超えて、案山子も寒がっているだろう!

と、ふと気に入った"詩歌"を炬燵のように

ポカポカ暖かい交流サイトに取り上げよう。


「捨案山子もう青空も見飽きたり」

(奈良市・田村英一様)


「どう見てもまなこの逸るる案山子かな」

(東京都・望月靖彦様)


「退役の案山子の肩の鴉かな」

東大阪市・宗本智之様


「十字架を背負ふイエスと案山子かな」

(大村市・小谷一夫様)


「この世から抜かれて軽くなる案山子」

(神奈川県・北村純一様)


( 朝日「俳壇」「川柳」より転載)


*付記:

“シンブンガミ”とは、“新聞紙”のヨミで、

すなわち“新聞”のコトなのだが、ガキの時分に

トイレット紙の“代用”で使用した所以である。

((嗚呼、明治どころか昭和は遠くなりにけり))









































((↑画像:写真集『カシバイブル』より))


























『カカシバイブル』(東京書籍

全国の案山子、161体ほどが載っています


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2023/11/03

ヤッホー、谷保!の案山子とカラスの“カアカア”

“カカとも”から「カカシ見つけた」と連絡あれば、

オワラスの掟!やぶりの輩、迷わずゴーである。

「新嘗祭」を控える「天長節」(あ、文化の日)、

ヤッホー!と案山子の棲息地へすっとんで行く。


めざすは国立・谷保(ヤホ!)地区、“安近短”だ。

田んぼと宅地が脈絡なく交叉する、典型的な郊外。

ジグザクに歩くや直ぐさま発見したのだが、ま、

「アタマに磁石でもついてるの!」と案山子に

言われるほど...そう、脳ミソ足らず!も方向感覚は

ヒト一倍、(案山子と遊んだ)ガキ時分からあるw!


♪ナカナカの風体のペア。持ち主に出逢えたら、

出来映えを誉めながら こぼれ話を伺いたかったが、

遭遇できる率は限りなく低い。電柱上のカラスに

“カアカア”と笑われたのがオチで(画像②)、長居は

案山子に迷惑がかかる。感謝しつゝサヨナラした。


(*聞き込み:この地の被害は①カラス ②スズメ)




















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*別エリアの収穫終えた地に、ダルマさんの案山子!

一挙両得!収穫の秋、豊穣の秋ナリ。ブラボー!谷保













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