2019/04/29

絵葉書写真(3)と路傍の桜...(3)@津軽

日本一なが~~~い木造三連太鼓橋の「鶴の舞橋」と
「岩木山」「桜」のセットは絵葉書写真でなくっちゃ、ね。
出店(バナナ・焼鳥・おでん)も入れてパーフェクト津軽!

最寄りの陸奥鶴田駅から往復15kmを歩く決断がつかぬまに
月日は流れて、ン年。ふとしたご縁で花見ドライブして
くださる方に巡り合い夢が叶った。あ、「昭和の日」には、
「昭和天皇の誕生日」の時代から何だか佳いことがある。

◎女優・吉永小百合のJRポスター広告で知名度も全国区。
桜の津軽富士見湖は大賑わい。岩国の錦帯橋を何倍か
引き伸ばしたかのアーチを訪日客が歓声を上げ渡っていく。

道中、ふと目を射った路傍の桜と野球グラウンドと鳥居が
絵葉書写真の揺り戻しか?心の琴線に触れて疾風撮り。
弘前学院を緒に津軽・桜路ドライブは〜終日あずましく。







_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi

「青い目の人形と青森」&『最高の弘前の見つけ方』   @弘前学院

「青い目の人形と青森」公開と聞き駆け付ければ、
"さくら"色の洋館が両手を広げるように迎えてくれる。
桜咲く弘前学院大学のシンボル「外人宣教師館」。

青い目と青森!流石は弘前の駄洒落+お洒落タイトル!
ま、弘前とダジャレ好き他所者の勝手きままな想像だが、
国指定重要文化財の佳き景観に違わぬ企画展である。

人形好きというより、人形案山子(かかし)好きな下僕。
青い目の人形をミニ案山子に見立てたり、時空に泳がせて
回廊のような館内をひとしきりぐるぐる巡っていると、
先ごろ読んだばかりの佳品『最高の弘前の見つけ方』の
著者・生島美和先生が人形でない!ナマのお姿でおられる。

◎近/乱/遠の目玉がぐるぐる廻って、トリプルな僥倖、
3倍速!で寸時ながらの会話タイム。人形はおろか、
ご本の内容もそこそこに在所から信州の桜まで弾んで、
待ち人をお待たせしてしまう!オーバー超過タイム。

『最高の弘前~』本のタイトルを地で行く予期せぬ邂逅、
ベタな言い方をするなら、弘前は、旅人の目の色が
変わるほど、いつだってこうして客をもてなしてくれる。









『最高の弘前の見つけ方』(弘前学院大学出版会)
https://bit.ly/30sgoxQ
_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi

2019/04/25

蛍雪の桜学舎でリハーサル@矢作小学校(陸前高田)

桜の小学校に出合うと、うなじに微風を感じ胸キュンである。
山あいの村、飛び地で蛍雪の学舎・分校なら、随喜の泪。
カメラとシャッターが欠伸するほど“肉眼”がいななき続ける。

陸前高田の矢作小学校。夜行バス2本とBRTバス大船渡線を
乗り継いで陸前矢作を訪ねる。ソメイは半散りだったが、
久々の学舎と桜。わずかな持ちタイムをめいっぱい使った。
(写真①~③)

「奇跡の一本松」で全国に知られる陸前高田へは3.11来、
毎度あくせくする日帰り路。分け入って桜花を撮る
のを目的とする今回は、まんず、野宿するかネグラが必須。

長くSNSで親しんできた「桜ライン311」(桜の植樹を始め、
津波の記憶を伝える啓蒙活動で知られる篤志団体)のご案内で、
辛くも徒歩圏内で唯一といえる素泊まり湯宿*を得る僥倖。

((「桜ライン311」☞ https://www.sakura-line311.org))

他掲出写真は、宿とBRT駅の間を行ったり来たりする間に
収めた寸景で、津波でほとんどを流失した陸前高田市の中で、
すんでのところで免れた旧陸前国気仙郡の在所がある。

春夏秋冬に通っている陸前高田でも、桜の時季はお初。
方向感覚は人一倍あるも、左・右のアテもない未踏の地で、
よきリハーサルというかロケハンをさせていただいた。

若葉マークならぬ桜マークを土産に、来春の桜探訪を
指折りの楽しみに、人っ気も無き早朝のBRTに飛び乗った。
















































*矢作温泉元湯「鈴木旅館」(写真⑨⑩)
BRT陸前矢作駅より徒歩約30分
 陸前高田市矢作町明神前36-2
 TEL 0192-54-2738
   素泊まり・2,300円より

◎陸前高田観光案内所
Tel 0192-54-5011
公式サイト「高田旅ナビ」
https://takanavi.org
_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi

2019/04/16

2日ががりのフジヤマ&忠霊塔の桜と李 良枝 碑

“Sakura”シーズン真っ盛り。終日大入り満席、2日かけて
やっと乗れた「バスタ新宿―富士河口湖」高速バスは、
聞きしに勝る“Mt. Fuji”人気!私以外すべて訪日客だった。

新倉山浅間公園(Arakurayama Sengen Park)中腹にある
「忠霊塔」(Chureito Pagoda)への398段もある階段は、
あらゆる言葉が飛び交い、見晴し展望台はイモを洗うよう。

目が合った欧州からのカップルは「東京の人混みよりマシ」
豪州のハイカーは混雑意に介さずワンダフル!を連発する。
お国が一目で分かる無数のPushpinが留まる世界地図と
英字入り図が「Fuji/Sakura/Pagoda」3セット人気を物語る。

富士吉田→富士山駅になる遙か前、イソイソと田畑を越えて
塔の桜を訪ねた頃から隔世の感。ここは何処?私は誰?と
一瞬、狐につままれた?ような時をハッと我に返らせたのは、
ご当地出身の芥川賞作家・李 良枝(イ・ヤンジ)の文学碑。

夭折の前後、代表作「由熙・ナビ・タリョン」を読み耽って、
韓国語を囓り習って、ソウル、光州、木浦、大邱、釜山を
さしてアテなく行き来した放蕩の刻が体内に立ち昇ってくる。

メランコリー、否、デジャブ?な気分に包まれ下吉田駅から
桜の山を仰げば、世界一「鎮海」の桜(35万本!)が瞼を焦がす。
桜写真群はタンボール底に眠り…さて開花する日は来るのか。























































_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi

2019/04/13

すわっ!「夜目遠目も笠の内」@音無親水公園

“すっかり葉桜!”(ソメイヨシノのコト)の言葉が飛び交い、
桜があっという間に巷からフェードアウトする時分、
桜名所の王子・飛鳥山の眼下「音無親水公園」は桜源郷。

渓谷と呼びたい史跡の地形が日照を遮り、まだ2~4分散り、
遅刻モンを優しく迎えてくれる。そしてラッキーにも
夜の帳が降り始める頃合い…「夜目遠目も笠の内」である。

かの桜たちは、イブニングドレスに着替えて、見目麗しく
さ、早く!私を撮って、撮って!と急かすように誘う。
トワイライトブルーに上空が染まる、寸時のショータイム。

◎丑三つ時から夜明け、夕闇から宵闇、桜は眠らない。






アクセス:
「東京さくらトラム」(都電荒川線)王子駅すぐ。
ガタゴト音をBGMにすると、いっそう気分。
_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi

2019/04/09

城オブジェと尊徳と桜と@常磐線竜田・木戸・久ノ浜

3.11以来、浜通り内で部分的に開通してきた常磐線。
車窓から毎春、随所の桜が気になってきた中で、
沿線3カ所・竜田、木戸駅ホーム、そして久ノ浜の桜に
ようやくこの春、寸時ながら向き合うことができた。

被災で桜の保全どころでないのに「てんぐ巣病」という
悩ましい桜の病気もほとんど見られず、樹勢もあり、
今年もまた地元の方々の未来に希望を与えたことだろう。

木戸駅ホーム、修復されたミニ木戸城(オブジェ)に
見惚れすぎて、慌てて竜田に逆戻りするも早や夕暮れ、
上下線の接続20分を利用!ダッシュするしかない。

震災後に校舎がまるごと解体された楢葉北小学校跡地に
ポツンと残る二宮金次郎像と大振りのソメイヨシノに
釘付けになり、尊徳&桜ファンは行く末を案じるばかり。

久ノ浜の桜は、すんでのところで撮るも(画像⑦)、
常磐線の上り最終列車に間に合うか合わないか...。







_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi

2019/04/08

9年越しの花見………福島県双葉郡富岡町「夜の森」

東電福島第一原発事故で全町避難を強いられ、
今なお大半が帰宅困難区域に指定される「夜の森」。
名高い"桜並木"の一部が9年ぶりに開放された。

ここ2年、機会を逃したので、3度目の今年こそ!と、
4時起きの始発で富岡入り。町内バス+徒歩の
お決まりのパターン。右往左往、どれほど歩いたか。

((他所者には、ネット情報もアクセスも分かりづらく、
天変地異があろうと”クルマ”移動が前提のニッポン。
歩く”ヒト”は毛頭、眼中にない。"震災"後も不変!))

...ほざきながら"アルクメデス"していると、ふと、
20年近く前、「夜の森・桜トンネル」の素晴らしさを
弘前の観桜にいらした地元のご婦人から伺ったのを
思い出す。以来、しばしの春「よのもり・ヨノモリ…」
とつぶやくだけで、行動が伴わぬ自業自得!なり。

「夜の森」というから”夜の桜”がいいのだろうし、
夜桜をイメージして「よのもり〜」と再び唱えながら、
"昼の森"を撮りまくる。(クルマとヒトは外して!)
逃した「バス窓からの花見」も来年に持ち越しとなり、
こうして幾年もの桜への負い目がまた増していく。

現在、富岡町の居住人口は千人弱で全人口の1割未満。
地元のシンブンガミは「2023年の春までの
避難指示の解除を目指している」と報じている。

















アクセス:
常磐線富岡駅から町民バス15分終点下車
北北西方向・ジグザクに徒歩約30〜40分
_________________________________
フェイスブックでも投稿しています
https://www.facebook.com/petekobayashi