2024/07/12

小樽の“マクラ”と裕次郎への儀式

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道央圏での“マクラ”は、判で押した

ように小樽である。札幌あたりで用を

足そうが、都会チックの街に流浪人

のネグラはない。(お江戸の東京には

百人町、浪速の大阪には釜ヶ崎に

木賃宿があっても、200万都市・札幌

はなぜかない!) それに“アゴ”だって、

一膳メシ屋がなくお呼びでナイのだ。


小樽。肝心の“アシ”は、JR北海道が

誇る、ビジネス/観光の両輪で人気の

高い「快速エアポート」が過不足なく

機能する。小樽から札幌広域エリア、

さらに(私は行ったことないけどw)

新千歳空港まで一直線。ヒコーキも

上空でさぞホクホクしている様子!?


そんな話のマクラで小樽の“マクラ”は、

懐かしの稲穂エリアにする。その昔、

といえど昭和でなく!平成初~中期の

小樽桜行脚で市内のスミズミを駆けずり

巡った頃、お世話になった古宿である。


あ、もの忘れや名前忘れに反比例して

道順だけはなぜかしらん忘れることなく、

女将さんに恭しく迎えられる。内風呂で

大の字ならぬ“姓”の通り小の字になり、

大の字!の寝床で小樽の夜は更けてゆく。


朝まだき小樽駅。シンメトリーの構造、

内地の上野駅にどこか似た佇まいに感傷

を覚える。4番ホーム、♬“北の旅人”

石原裕次郎に目を遣る。小樽駅の儀式。













 











































































































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「北海道さくら旅」(北海道新聞社)

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2024/07/10

VIVA・HOKKAIDO——富良野・美瑛から旭川へ

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北海道といえば梅雨がないのが定説だが、

近年は内地の梅雨を先取りしたような

ジメジメ空が続いて旅の足も梅雨モード。


小樽の木賃宿を早朝に発って函館本線を

北上、車窓からボーッと海と上空を眺める。

ふと桜でゾッコン惚れた増毛、留萌!に

誘われて「道内時刻表」を開くや、地図上の

線路が途中でプッツンしている。ええっ?

印刷ミスでは!と?ジョーダン顔で車掌に

質すと段階的廃止の最中デス”!と宣う。

これは一例、取り沙汰されているJR北海道

の廃線も、すでにここまで来ているのだ。


大ファンである大相撲元横綱・北の富士

(近況を知りたし!)、野球の小さな大打者・

若松の所縁の地。そんな留萌界隈、また

恵比島(ドラマ「すずらん」では“明日萌”)

辺りをほっつき歩いた日々も今や昔である。


旅路ではノンシャランが肝心。砂川、滝川、

深川……お江戸の下町みたいな駅が続き、

まるで♪“川の流れのように~”の美空ひばり

の故郷かと早とちりしそうになったり...

江東あたりを漂流する錯覚に陥り、二つ目

の“川”の駅・滝川でアテもなく下車する。


富良野~美瑛という桜狩でかつて熱中した

ゴールデンエリア車窓回遊。いみじくも時を

超えて漂流路のオマケのようなご褒美かも。

有り難くも、美瑛で地の薫りを深呼吸できた

寸時のハイヌーン。旅のハイライトである。


旭川駅での乗り換え時間もゴ・ゴージャス!

大好物のニシンをわしづかみで手にするや

函館本線に飛び乗る。かつて駅寝”の常習駅

だった旧駅舎とは月とスッポンの差!で、

まるで北欧辺りに紛れ込んだような雰囲気?

ご当地の木材の薫りがロハのお土産になり、

江戸の終電タイムにも何とか間に合いそう♪


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2014年に江差線のラストランに立ち合って、

この旅路では留萌線の廃線途上に遭遇して、

次はどこの路線になるのかと思うと心痛む。


◎夏の高校野球・北北海道大会の観戦が、

お預けになって、まあ、来季の愉しみに。


VIVA 空知・上川!VIVA・HOKKAIDO!











         

⇧スグレもの!北海道と本州の大きさ比較マップ!

            車内誌「The JR Hokkaido」より










 






























































































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2024/07/08

②夕張に見る夏の夢〜ゆうばりキネマ街道

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深雪に包まれた夕張の街を徘徊したのが、

ほんの数ヶ月前というのに、遠い昔の

ような感覚に陥りながら…中心街を歩く。


夕張石炭博物館からの帰途、夕張バスを

途中下車してのプチ街なか散歩である。

目印はダウンタウンを彩るキネマ看板だ。

(シネマでなく“キネマ”なのは、夕張人

の矜持!と感じた。洒落心に拍手を贈る。


有為転変。万物が移り変わる世の中で

オールド映画看板にウルウルする。生憎、

テイクアウトはご法度なので、せめて

瞼に焼き付けてハートに永久保存しよう。


*夕張360°」なる秀逸なネーミング・

サイトを仰ぎ見ると、かつては100点近く

の絵看板があったそうだ。現存する1/3

ほどが「夕張本町キネマ街道」を彩って

漂泊のノスタルジジィを捉えてやまず。


ふと瞼をかすめたのは、米国ハリウッド

のランドマーク的なサイン“Hollywood”。

洋の東西...映画の都に準えて夕張の丘にも

さりげなく設置するのはいかがかしらん?

(画像・12)


国内では鯖江の眼鏡をPRする広告塔

"SABAE"のロゴが現地の山を彩っている。

(画像・13)


     ~~~夕張に見る夏の夢~~~


*夕張360°

https://www.yubari360.com/spot/spot-41/


((人口をみると、最盛期の1960(昭和35)年4月末の

116,908人から2024(令和6)年6月末の6,321人と

約20分の1に。栄枯盛衰の世なれど言葉が出ない))

(出典:夕張市役所・住民基本台帳:2024.7.1)






































































































































 (⇧画像:夕張市石炭博物館・展示より)


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                              (⇧画像:ウィキペディアより)

















           (⇧画像:鯖江市観光公式サイトより)


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